44 歳の女性。口蓋の腫脹部の精査を希望して来院した。かかりつけ歯科医で指摘されたという。口蓋に弾性軟から中等度、無痛性…
B問題 第66問
44 歳の女性。口蓋の腫脹部の精査を希望して来院した。かかりつけ歯科医で指摘されたという。口蓋に弾性軟から中等度、無痛性の腫瘤を認める。初診時の口腔内写真(別冊No. 25A)、CT(別冊No. 25B)、MRI(別冊No. 25C)及びH-E 染色病理組織像(別冊No. 25D)を別に示す。診断名はどれか。1 つ選べ。
- (1)血管腫
- (2)線維腫
- (3)乳頭腫
- (4)多形腺腫
- (5)粘表皮癌
- (6)腺様囊胞癌
- (7)扁平上皮癌
- (8)Warthin 腫瘍
正答 (4)
正答は (4)。口蓋の境界明瞭な無痛性の腫瘤で、組織に腺管構造と筋上皮細胞、粘液様・硝子様の間質が混じる多形腺腫です。
【見るところ】
写真Aでは硬口蓋の左後方に、表面が滑らかな半球状の腫瘤があります。CTでは境界明瞭な腫瘤で、骨は圧迫されているだけで破壊されていません。MRIの脂肪抑制T2強調像で高信号です。H-E染色像(D)では、二層性の腺管と、その周りに散らばる筋上皮由来の細胞、淡く染まる粘液様・硝子様の間質が見えます。
多形腺腫は唾液腺腫瘍で最も多い良性腫瘍で、小唾液腺では口蓋に多く出ます。治療は被膜を含めた切除です。
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【ほかの選択肢】
(1) 血管腫は青紫色で、組織は血管の増生なので 誤り
(2) 線維腫は線維組織の増生で、腺管構造はないので 誤り
(3) 乳頭腫は表面がカリフラワー状の上皮性の腫瘤なので 誤り
(5) 粘表皮癌は粘液細胞・類表皮細胞・中間細胞からなるので 誤り
(6) 腺様囊胞癌は篩状の構造が特徴で、浸潤性に広がるので 誤り
(7) 扁平上皮癌は粘膜面の潰瘍と浸潤が特徴なので 誤り
(8) Warthin腫瘍は耳下腺に多く、好酸性の二層の上皮とリンパ組織が特徴なので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問66(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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