56 歳の女性。下顎左側臼歯部の痛みと歯の動揺を主訴として来院した。2 か月前から疼痛を自覚し、次第に動揺してきたという…

B問題 第77問

56 歳の女性。下顎左側臼歯部の痛みと歯の動揺を主訴として来院した。2 か月前から疼痛を自覚し、次第に動揺してきたという。下顎左側臼歯部に42×20 mm大の腫瘤を認め、生検の結果は扁平上皮癌であった。FDG-PET/CT で遠隔転移を認めなかった。初診時の口腔内写真(別冊No. 31A)、エックス線画像(別冊No. 31B)及びFDG-PET/CT(別冊No. 31C)を別に示す。TNM 分類(UICC2017)はどれか。1 つ選べ。

歯科医師 2023年(令和5年) 第77問の写真(1/2)歯科医師 2023年(令和5年) 第77問の写真(2/2)
正答 (4)
正答は (4)。腫瘍は42 mmで下顎骨に浸潤し、同側の頸部に複数のリンパ節転移があり、遠隔転移はないのでT4aN2bM0です。 【見るところ】 写真Aでは下顎左側臼歯部の歯肉に、潰瘍を伴う腫瘤が頰側に広がっています。パノラマX線画像Bでは同部の歯槽骨が吸収していると読めます。PET/CT(C)では左の頸部に、FDGが集まるリンパ節が複数あります。 口腔癌(UICC第8版)では、下顎骨の皮質骨を越える浸潤はT4aです。リンパ節は、同側の複数で6 cm以下、節外浸潤なしならN2bです。遠隔転移がないのでM0です。
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【ほかの選択肢】 (1) T1は2 cm以下・深さ5 mm以下なので 誤り (2) T2ではなく、遠隔転移もないのでM1は 誤り (3) 骨浸潤があるのでT3ではなく、M1も合わないので 誤り (5) T4bは咀嚼筋間隙・翼状突起・頭蓋底への浸潤や内頸動脈を囲む場合で、N3aは6 cmを超えるリンパ節なので 誤り

出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問77(厚生労働省 公表)出典元ページ

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