38 歳の女性。かかりつけ歯科医のエックス線検査で下顎右側犬歯部の異常を指摘され、精査を勧められ来院した。3 に打診痛と…

C問題 第34問

38 歳の女性。かかりつけ歯科医のエックス線検査で下顎右側犬歯部の異常を指摘され、精査を勧められ来院した。3 に打診痛と動揺はなく、歯肉に炎症所見はない。歯髄電気診で生活反応を示した。初診時の口内法エックス線画像(別冊No. 10A)、パノラマエックス線画像(別冊No. 10B)、歯科用コーンビームCT(別冊No. 10C)及び摘出物のH-E 染色病理組織像(別冊No. 10D)を別に示す。診断名はどれか。1 つ選べ。

歯科医師 2023年(令和5年) 第34問の図(1/2)歯科医師 2023年(令和5年) 第34問の図(2/2)
正答 (5)
正答は (5)。生活歯の根尖部にある境界明瞭な透過・不透過の混在像で、組織は細胞成分の多い線維性組織の中に骨・セメント質様の硬組織が散らばるので、セメント質骨形成線維腫です。 【見るところ】 口内法X線画像Aで、下顎右側犬歯の根尖の下に、境界明瞭な楕円形の透過像があり、中に淡い不透過物が混じります。CBCT(C)でも、骨の中に膨らむ境界明瞭な病変で、内部に硬組織が見えます。H-E染色像(D)では、紡錘形の細胞が密な線維性の間質に、好酸性の骨・セメント質様の硬組織の小塊が多数あります。 セメント質骨形成線維腫は境界明瞭な良性の線維骨性病変で、下顎の臼歯部に多く、摘出でよく治ります。
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【ほかの選択肢】 (1) 線維性異形成症は境界が不明瞭なすりガラス状の病変なので 誤り (2) セメント芽細胞腫は歯根に癒着した塊状の不透過像なので 誤り (3) 腺腫様歯原性腫瘍は埋伏犬歯に伴うことが多く、腺管様の上皮の構造が特徴なので 誤り (4) 石灰化上皮性歯原性腫瘍は多角形の上皮細胞とアミロイド様物質が特徴なので 誤り

出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問34(厚生労働省 公表)出典元ページ

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