嚥下時の違和感を主訴として来院した患者のCT(別冊No. 31A)、MRI T2 強調像(別冊No. 31B)及び超音波…
C問題 第76問
嚥下時の違和感を主訴として来院した患者のCT(別冊No. 31A)、MRI T2 強調像(別冊No. 31B)及び超音波検査の冠状断像(別冊No. 31C)を別に示す。矢印で示す疾患で考えられるのはどれか。2 つ選べ。
- (1)鰓囊胞
- (2)ラヌーラ
- (3)類表皮囊胞
- (4)甲状舌管囊胞
- (5)Blandin-Nuhn 囊胞
正答 (3)(4)
正答は (3)と(4)。舌根から口底の正中にある境界の明瞭な嚢胞なので、正中に生じる類表皮嚢胞と甲状舌管嚢胞を考えます。
【見るところ】
CT(A)の矢状断で、舌根の下方の正中に境界の明瞭な低吸収の腫瘤があります。MRI T2 強調像(B)では正中に均一な高信号の円形の病変、超音波(C)では内部が低エコーで周りの境界がはっきりした嚢胞の像です。
正中に位置する嚢胞は、甲状腺が下降した通り道の遺残から生じる甲状舌管嚢胞と、外胚葉の迷入から生じる類表皮(類皮)嚢胞が代表です。どちらも T2 強調像で高信号の嚢胞として写ります。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】
(1) 鰓嚢胞は胸鎖乳突筋の前縁の側頸部に生じ、正中ではないので 誤り
(2) ラヌーラは舌下腺から生じ、口底の片側に偏って生じるので 誤り
(5) Blandin-Nuhn 嚢胞は舌尖の下面の小唾液腺に生じる粘液嚢胞で、深い所には生じないので 誤り
【見分け方】
正中:甲状舌管嚢胞・類皮/類表皮嚢胞
側方:鰓嚢胞(側頸部)・ラヌーラ(口底)
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問76(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「C問題」のほかの問題
- 2025年(令和7年) 第21問生体活性を有する生体材料はどれか。1 つ選べ。
- 2025年(令和7年) 第52問65 歳の女性。下顎前歯部の動揺を主訴として来院した。6 か月前から自覚し、痛みがないの
- 2025年(令和7年) 第85問摂食嚥下障害患者が行うバルーン拡張訓練で、改善が期待できるのはどれか。1 つ選べ。
- 2024年(令和6年) 第20問生後、ミュータンスレンサ球菌が定着しやすい時期はどれか。1 つ選べ。
- 2024年(令和6年) 第52問頰筋を支配する運動神経が通過するのはどれか。1 つ選べ。
- 2024年(令和6年) 第85問82 歳の男性。下顎埋伏智歯の抜去に先立ち、静脈路を確保した。手術開始時の輸液製剤の写真
スポンサーリンク


