11 歳の男児。下顎右側乳臼歯部の痛みを主訴として来院した。診察の結果、下顎右側第一乳臼歯を抜去することとした。保護者に…
D問題 第40問
11 歳の男児。下顎右側乳臼歯部の痛みを主訴として来院した。診察の結果、下顎右側第一乳臼歯を抜去することとした。保護者に抜歯について説明し、同意を得た。初診時の口腔内写真(別冊No. 9A)とエックス線画像(別冊No. 9B)を別に示す。保護者への追加説明で適切なのはどれか。3 つ選べ。
- (1)「上あごに余分な歯があります」
- (2)「上あごの2 本の小臼歯の成長が遅れています」
- (3)「上あごの右にある2 番目の前歯が小さいです」
- (4)「下あごの後ろにある乳歯の歯根は吸収していません」
- (5)「下あごの永久歯が親知らずを除いて5 本足りません」
正答 (2)(3)(4)
正答は (2)と(3)と(4)。上顎の小臼歯は歯胚の形成が遅れ、上顎右側側切歯は小さく、下顎の後継永久歯がないため乳臼歯の歯根は吸収していません。
【見るところ】
口腔内写真(A)では、上顎右側側切歯が反対側より小さく見えます。パノラマ(B)では、上顎の小臼歯の歯胚は歯冠ができ始めた段階で、11歳としては形成が遅れています。下顎の乳臼歯の下には小臼歯の歯胚が見当たらず、乳臼歯の歯根は吸収していないと読めます。
後継永久歯の先天欠如や形成の遅れがあると、乳歯の歯根は吸収されずに残ります。抜歯の説明に加えて、ほかの歯の発育の異常を保護者に伝え、今後の管理(スペースや補綴の計画)につなげます。
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【ほかの選択肢】
(1) 上顎に過剰歯は見られないので 誤り
(5) 下顎で足りない永久歯は小臼歯で、パノラマからは4本と読め、5本ではないので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問40(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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