54 歳の男性。上顎右側前歯部の動揺を主訴として来院した。6 か月前から気付いていたがそのままにしていたという。歯周基本…
D問題 第39問
54 歳の男性。上顎右側前歯部の動揺を主訴として来院した。6 か月前から気付いていたがそのままにしていたという。歯周基本治療後に症状が改善されなかったためフラップ手術を行い、骨欠損形態と根面の状態を確認した。術中の口腔内写真(別冊No. 8)を別に示す。歯周基本治療後の再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。術中の所見を踏まえ、次に行う処置はどれか。2 つ選べ。
- (1)根面処理
- (2)歯肉整形
- (3)自家骨移植
- (4)口蓋裂溝の除去
- (5)スケーリング・ルートプレーニング
正答 (4)(5)
正答は (4)と(5)。上顎右側側切歯の口蓋側に根面溝(口蓋裂溝)があり、深いポケットの原因になっているので、溝を削って除き、根面を SRP します。
【見るところ】
表では上顎右側側切歯の口蓋側だけに 5〜8 mm のポケットと出血があり、動揺度2です。術中の写真(ミラー像)では、側切歯の口蓋側の歯冠から根面へ縦に走る溝があり、溝に沿って骨が深く吸収していると読めます。
口蓋裂溝はプラークがたまりやすく、ブラッシングや SRP で清掃できないため、歯周炎が局所的に進みます。手術で溝を削って滑らかにし(溝の除去)、根面を SRP して汚染を除きます。
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【ほかの選択肢】
(1) 根面処理は再生療法などで行う追加の処置で、まず原因の溝の除去と SRP が要るので 誤り
(2) 歯肉整形は歯肉の形を整える処置で、骨欠損の原因には効かないので 誤り
(3) 自家骨移植は原因の溝を除いたあとに検討する処置で、次に行う処置ではないので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問39(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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