11 歳の女児。口蓋裂の診断で1 歳時に口蓋形成術を受けた。術後、発話時の鼻漏れが残存し、スピーチエイドを用いた言語訓練…

D問題 第50問

11 歳の女児。口蓋裂の診断で1 歳時に口蓋形成術を受けた。術後、発話時の鼻漏れが残存し、スピーチエイドを用いた言語訓練を受けてきたが、改善がみられない。現在の口腔内写真(別冊No. 15A)、安静時と「ア」発声時の軟口蓋の写真(別冊No. 15B)及び安静時と「イ」発声時のエックス線画像(別冊No. 15C)を別に示す。適切な治療はどれか。1 つ選べ。

歯科医師 2023年(令和5年) 第50問の写真
正答 (2)
正答は (2)。口蓋形成術のあとも軟口蓋が短く動きも足りず、スピーチエイドの訓練でも鼻漏れが治らない鼻咽腔閉鎖不全なので、咽頭弁形成術で閉鎖を助けます。 【見るところ】 口腔内写真(A)では口蓋に瘻孔は見られません。「ア」発声時の写真(B)では軟口蓋の挙上がわずかです。「イ」発声時のエックス線画像(C)では、軟口蓋が咽頭後壁まで届かず、鼻咽腔に隙間が残っていると読めます。 構音訓練や補助装置で改善しない鼻咽腔閉鎖不全には、咽頭後壁から粘膜と筋の弁をつくって軟口蓋につなぎ、鼻咽腔を狭くする咽頭弁形成術を行います。
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【ほかの選択肢】 (1) 口蓋に瘻孔はなく、鼻漏れの原因は瘻孔ではないので 誤り (3) 顎裂部骨移植術は顎裂の骨をつくり、犬歯の萌出などを助ける手術で、鼻咽腔閉鎖不全は治らないので 誤り (4) 舌接触補助床は口蓋を厚くして舌が届きやすくする装置で、舌の運動障害に使うので 誤り (5) パラタルリフトは軟口蓋の長さはあるのに動かない麻痺などに使う装置で、この患者ではスピーチエイドでも改善していないので 誤り

出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問50(厚生労働省 公表)出典元ページ

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