6 歳の男児。多数歯齲蝕を主訴として来院した。出生時から皮膚や爪に異常がみられ、足には合指症を認める。初診時の口腔内写真…
D問題 第52問
6 歳の男児。多数歯齲蝕を主訴として来院した。出生時から皮膚や爪に異常がみられ、足には合指症を認める。初診時の口腔内写真(別冊No. 16A)と手の写真(別冊No. 16B)を別に示す。歯科治療に際して留意すべき事項はどれか。2 つ選べ。
- (1)局所麻酔は使用しない。
- (2)全身麻酔が推奨される。
- (3)術野の確保が困難である。
- (4)ハンドオーバーマウス法で対応する。
- (5)歯ブラシでの口腔粘膜の刷掃は避ける。
正答 (3)(5)
正答は (3)と(5)。皮膚と粘膜がわずかな刺激で水疱になる表皮水疱症で、小さな口と癒着で術野が取りにくく、粘膜をこすると水疱ができるので避けます。
【見るところ】
口腔内写真(A)では、口唇やその周りの皮膚にびらんや痂皮があり、開口が小さく、多数の乳歯にう蝕があります。手の写真(B)では、皮膚が萎縮して瘢痕があり、爪が変形・消失しています(問題文では足に合指症もあります)。
表皮水疱症(栄養障害型)では、皮膚と粘膜の摩擦で水疱やびらんができ、瘢痕を繰り返して小口症や指の癒着が起こります。治療では器具で粘膜をこすらないようにし、口唇には潤滑剤を塗ります。口腔清掃は柔らかい歯ブラシで歯だけを磨き、粘膜はこすらないよう指導します。
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【ほかの選択肢】
(1) 局所麻酔は粘膜を傷つけないよう注意して使えるので 誤り
(2) 全身麻酔は気管挿管で口や気道の粘膜を傷めるおそれがあり、一律に勧められるものではないので 誤り
(4) ハンドオーバーマウス法は口や顔を手で押さえる方法で、皮膚の水疱を起こすため使わないので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問52(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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