左側上顎洞内のエックス線不透過像を指摘された患者のエックス線画像(別冊No. 23A)と歯科用コーンビームCT(別冊No…
D問題 第61問
左側上顎洞内のエックス線不透過像を指摘された患者のエックス線画像(別冊No. 23A)と歯科用コーンビームCT(別冊No. 23B)を別に示す。上顎左側大臼歯はすべて歯髄電気診で生活反応を示し、動揺や打診痛も認めない。適切な対応はどれか。1 つ選べ。
- (1)経過観察
- (2)穿刺吸引
- (3)開 窓
- (4)摘 出
- (5)上顎洞根治術
正答 (1)
正答は (1)。上顎洞底にあるドーム状の境界明瞭な病変で、歯は生活歯で症状もないので、上顎洞粘液貯留嚢胞として経過を見ます。
【見るところ】
パノラマ(A)では左側の上顎洞に淡い不透過像があります。歯科用コーンビーム CT(B)では、上顎洞の底から上に向かって半球状(ドーム状)に盛り上がる、均一で境界の明瞭な病変があり、骨壁の破壊や膨隆はないと読めます。
上顎洞粘液貯留嚢胞(偽嚢胞)は、症状がなく偶然見つかることが多く、自然に小さくなることもあります。上顎の大臼歯は生活歯で、歯が原因ではないので、治療をせず経過を観察します。
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【ほかの選択肢】
(2) 症状のない貯留嚢胞に穿刺吸引は要らないので 誤り
(3) 開窓は大きな嚢胞で内圧を下げるための手術で、ここでは要らないので 誤り
(4) 摘出は症状があるときなどに検討するもので、まず行う対応ではないので 誤り
(5) 上顎洞根治術は慢性の上顎洞炎などの手術で、術後性上顎嚢胞の原因にもなるので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問61(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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