79 歳の男性。上顎前歯部口蓋側歯肉の疼痛を主訴として来院した。10 年以上にわたり就寝時に義歯を使用していたが、1 年…

D問題 第60問

79 歳の男性。上顎前歯部口蓋側歯肉の疼痛を主訴として来院した。10 年以上にわたり就寝時に義歯を使用していたが、1 年前から家族の助言で夜間は外すようにしたところ、1 か月前から上顎前歯の動揺と起床時の痛みを感じるようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No. 22A)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No. 22B)及びエックス線画像(別冊No. 22C)を別に示す。初診時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。主訴の改善のためにまず行うのはどれか。1 つ選べ。

歯科医師 2023年(令和5年) 第60問の写真(1/2)歯科医師 2023年(令和5年) 第60問の写真(2/2)
正答 (2)
正答は (2)。夜に義歯を外すと臼歯の支えがなくなり、下顎前歯が上顎前歯の口蓋側の歯肉を咬むので、就寝時にも義歯を入れて咬み合わせを支えます。 【見るところ】 口腔内写真(A、義歯なし)では臼歯部の咬合支持がなく、下顎前歯が上顎前歯の口蓋側に深く咬み込んでいると読めます。義歯を入れた写真(B)では臼歯部が咬み合い、前歯の咬み込みが浅くなっています。表では上顎中切歯の口蓋側に 5 mm のポケットと出血、動揺度2があります。 10年以上、夜も義歯を入れていた人が外すようになって1か月で症状が出ており、睡眠中に下顎前歯が上顎の前歯と歯肉を突き上げる外傷が原因と考えられます。まず就寝時も義歯を入れてもらい、外傷の力を除きます。
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【ほかの選択肢】 (1) 下顎前歯を削っても、臼歯の支えがない限り咬み込みは続くので 誤り (3) 歯冠補綴では、咬み込みによる外傷の原因が除けないので 誤り (4) いまの義歯を入れれば咬み合わせは支えられ、高さを変える咬合挙上は要らないので 誤り (5) SRP も必要だが、まず外傷の原因である夜間の支えの欠如を解決するので 誤り

出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問60(厚生労働省 公表)出典元ページ

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