65 歳の女性。上顎前歯部の腫瘤を主訴として来院した。3 か月前から徐々に増大してきたという。初診時の口腔内写真(別冊N…
D問題 第73問
65 歳の女性。上顎前歯部の腫瘤を主訴として来院した。3 か月前から徐々に増大してきたという。初診時の口腔内写真(別冊No. 26A)、エックス線画像(別冊No. 26B)及び生検時のH-E 染色病理組織像(別冊No. 26C)を別に示す。適切な対応はどれか。1 つ選べ。
- (1)経過観察
- (2)抗菌薬投与
- (3)切 除
- (4)上顎部分切除
- (5)放射線療法
正答 (3)
正答は (3)。歯肉にできた良性の反応性の腫瘤(エプーリス)なので、骨膜を含めて切除します。
【見るところ】
口腔内写真(A)では、上顎右側中切歯の唇側の歯肉に、表面の滑らかな赤い有茎性の腫瘤があります。エックス線画像(B)では骨の破壊はないと読めます。病理組織像(C)では、上皮に異型はなく、その下に炎症細胞の浸潤と血管の多い肉芽組織が見られます。
エプーリスは歯肉に生じる良性の限局性の腫瘤で、刺激や炎症による反応性の増殖です。再発を防ぐため、付着部の骨膜を含めて切除し、原因(プラークや歯石、不適合な補綴装置など)も除きます。
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【ほかの選択肢】
(1) 3か月で徐々に大きくなっている腫瘤で、自然には消えないので 誤り
(2) 抗菌薬で腫瘤は消えないので 誤り
(4) 上顎部分切除は悪性腫瘍の手術で、良性のエプーリスには過大なので 誤り
(5) 放射線療法は悪性腫瘍の治療なので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問73(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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