84 歳の女性。口腔内からの出血を主訴として来院した。起床時に枕に血が付いていることに気付いたが、過去に同様の症状はみら…
D問題 第75問
84 歳の女性。口腔内からの出血を主訴として来院した。起床時に枕に血が付いていることに気付いたが、過去に同様の症状はみられなかったという。初診時の口腔内写真(別冊No. 28)を別に示す。血液検査の結果を表に示す。原因として考えられるのはどれか。1 つ選べ。
- (1)線溶の亢進
- (2)血管の先天異常
- (3)血小板の破壊亢進
- (4)赤血球の破壊亢進
- (5)凝固因子の機能不全
正答 (3)
正答は (3)。血小板数だけが 5,000/μL と極端に少なく、凝固・線溶の検査は正常なので、血小板の破壊の亢進を考えます。
【見るところ】
口腔内写真では、頰粘膜と舌に暗赤色の血腫(血豆)が多数あり、口唇にも点状の出血があります。表では血小板数 5,000/μL で、PT・APTT・フィブリノゲン・FDP・D ダイマーは基準の範囲です。白血球と赤血球に大きな異常はありません。
血小板だけが著しく減り、ほかの血球と凝固・線溶が保たれているので、免疫性(特発性)血小板減少性紫斑病のように、血小板が自己抗体で壊される病気を考えます。口腔粘膜の血疱は血小板の減少の典型的な所見です。
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【ほかの選択肢】
(1) FDP と D ダイマーは基準値以下で、線溶の亢進はないので 誤り
(2) 血管の先天異常(遺伝性出血性毛細血管拡張症など)では血小板は減らないので 誤り
(4) 赤血球数とヘモグロビンはほぼ保たれ、溶血を示す所見はないので 誤り
(5) PT・APTT とフィブリノゲンは正常で、凝固因子の異常はないので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問75(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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