72 歳の男性。左側上唇の変色を主訴として来院した。5 年前から自覚していたが、徐々に膨隆し、頻繁に誤咬するようになった…

A問題 第44問

72 歳の男性。左側上唇の変色を主訴として来院した。5 年前から自覚していたが、徐々に膨隆し、頻繁に誤咬するようになったという。膨隆部は硬結を触知し、圧痛を認める。初診時の顔貌写真(別冊No. 9A)、口腔内写真(別冊No. 9B)、MRI T1 強調像(別冊No. 9C)及び生検時のH-E 染色病理組織像(別冊No. 9D)を別に示す。診断名はどれか。1 つ選べ。

歯科医師 2023年(令和5年) 第44問の写真(1/2)歯科医師 2023年(令和5年) 第44問の写真(2/2)
正答 (3)
正答は (3)。黒く不整な色素斑が広がり、生検でメラニンを含む異型な細胞が密に増えていることから、悪性黒色腫です。 【見るところ】 A・B:左側の上唇の皮膚から赤唇、口腔内の粘膜にかけて、黒色と褐色の混ざった境界の不整な色素斑と、黒い膨隆があります。 C:MRI T1 強調像で、左側の上唇の軟組織に病変が広がっていると読めます。 D:核の大きな異型な細胞がびまん性に増え、細胞質に褐色のメラニン色素が多くみられます。 5年かけて広がり、膨隆して硬結を触れることも、悪性の色素性病変に合います。口腔の悪性黒色腫は口蓋と上顎歯肉に多く、予後が悪い腫瘍です。
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【ほかの選択肢】 (1) 血腫 出血した血液の塊で、メラニンを含む異型な細胞はみられないので 誤り (2) 血管腫 拡張した血管の増生で、色は紫〜赤なので 誤り (4) 色素性母斑 母斑細胞は小型で異型が無いので 誤り (5) メラニン色素沈着症 平らな色素斑で、腫瘤や異型な細胞はみられないので 誤り

出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問44(厚生労働省 公表)出典元ページ

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