10 歳の男児。上顎右側乳臼歯部の疼痛を主訴として来院した。先天性肺動脈狭窄症と肺高血圧症を合併しており、1 年前に小児…

A問題 第45問

10 歳の男児。上顎右側乳臼歯部の疼痛を主訴として来院した。先天性肺動脈狭窄症と肺高血圧症を合併しており、1 年前に小児心臓外科でバルーン拡張術を受けているという。初診時の血圧は100/58 mmHg、脈拍数88/分、SpO₂ 83 % であった。診察の結果、E の抜歯を行うこととした。患者の手の写真(別冊No. 10)を別に示す。抜歯前に投与すべき薬物はどれか。1 つ選べ。

歯科医師 2023年(令和5年) 第45問の写真
正答 (4)
正答は (4)。チアノーゼを伴う先天性心疾患は感染性心内膜炎の高リスクなので、抜歯の前に抗菌薬(アモキシシリン)を予防投与します。 【見るところ】 指先が太鼓のばちのように膨らみ(ばち指)、爪床が青紫色をしています。SpO₂ 83% と合わせ、慢性的な低酸素状態(チアノーゼ性心疾患)を示します。 抜歯では口腔の細菌が血液に入り(菌血症)、傷んだ心臓の弁や内膜に付いて感染性心内膜炎を起こすことがあります。チアノーゼ性の先天性心疾患は最もリスクが高い群とされ、処置の約1時間前にアモキシシリンを経口で投与します(小児は体重で量を決めます)。
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【ほかの選択肢】 (1) ジアゼパム 鎮静に使うが、呼吸を抑えて低酸素を悪化させうるので 誤り (2) アセトアミノフェン 術後の痛みに使う鎮痛薬で、抜歯前に必須の薬ではないので 誤り (3) ニカルジピン塩酸塩 降圧薬で、血圧は高くないので 誤り (5) アトロピン硫酸塩水和物 徐脈や分泌の抑制に使い、この場面では要らないので 誤り

出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問45(厚生労働省 公表)出典元ページ

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