25 歳の女性。上顎両側側切歯の審美不良を主訴として来院した。同部の歯冠形態は、萌出時から変わっていないという。歯髄電気…
A問題 第86問
25 歳の女性。上顎両側側切歯の審美不良を主訴として来院した。同部の歯冠形態は、萌出時から変わっていないという。歯髄電気診で生活反応を示した。診察の結果、セラミックスによる修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 36A)と製作した修復物の写真(別冊No. 36B、C)を別に示す。この治療方法で正しいのはどれか。1 つ選べ。
- (1)浸潤麻酔を必要としない。
- (2)支台歯にシラン処理を行う。
- (3)遠心面は象牙質まで形成する。
- (4)偏心運動時のガイドは修復物が主体となる。
- (5)保持力の主体は支台歯近遠心面の拮抗作用である。
正答 (1)
正答は (1)。上顎側切歯は矮小歯で、歯をほとんど削らずにセラミックスの修復物を接着するので、浸潤麻酔は要りません。
【見るところ】
A:上顎両側側切歯が小さく円錐状で、隣の歯との間にすき間があります。
B・C:唇側から隣接面までを覆う薄いセラミックスの修復物で、模型の上では歯を大きく削っていないと読めます。
矮小歯の歯冠の形を補うには、エナメル質の中で最小限の形成(または形成なし)をして、ラミネートベニアのような修復物をレジンセメントで接着します。エナメル質の範囲なら痛みがなく、麻酔は要りません。
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【ほかの選択肢】
(2) 支台歯にシラン処理 シラン処理は修復物(セラミックス)の内面に行うので 誤り
(3) 遠心面は象牙質まで形成 形成はエナメル質の中にとどめるので 誤り
(4) 偏心運動時のガイドは修復物が主体 ガイドは犬歯などの天然歯が担うので 誤り
(5) 保持力の主体は近遠心面の拮抗作用 保持は接着によるので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問86(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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