5 歳の男児。前歯の歯並びが悪いことを主訴として来院した。口唇裂と口蓋裂に対して手術の既往がある。初診時の口腔内写真(別…

D問題 第67問

5 歳の男児。前歯の歯並びが悪いことを主訴として来院した。口唇裂と口蓋裂に対して手術の既往がある。初診時の口腔内写真(別冊No. 20A)とエックス線画像(別冊No. 20B)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。適切な矯正装置はどれか。2 つ選べ。

歯科医師 2024年(令和6年) 第67問の写真(1/3)歯科医師 2024年(令和6年) 第67問の写真(2/3)歯科医師 2024年(令和6年) 第67問の写真(3/3)
正答 (1)(5)
正答は (1)と(5)。拡大床と上顎前方牽引装置です。 【見るところ】 口腔内写真(別冊No. 20A)では、上顎の歯列弓が口蓋裂の手術の瘢痕で狭く、上顎の前歯部と臼歯部が反対の関係(前歯部の反対咬合・臼歯部の交叉咬合)になっています。エックス線画像(別冊No. 20B)では、上顎の顎裂部の近くの切歯が傾いています。セファロ分析(図)では、SNA 角と上顎突出度が小さく、ANB 角が小さい(上顎の劣成長で上下の関係がⅢ級寄り)です。 口唇裂・口蓋裂の手術の後は、瘢痕の影響で上顎の横方向と前方への成長が妨げられやすくなります。乳歯列期〜混合歯列期には、
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拡大床:狭くなった上顎の歯列弓を側方へ広げ、臼歯部の交叉咬合を治す 上顎前方牽引装置:上顎を前方へ引いて、上顎の前方への成長を促す を組み合わせて使います。顎裂部への骨移植の前に、歯列弓の形を整える意味もあります。 【ほかの選択肢】 (2) 咬合挙上板  過蓋咬合を治す装置 誤り (3) タングクリブ  舌の突出癖による開咬を治す装置 誤り (4) アクチバトール  下顎の前方への成長を促す機能的矯正装置。Ⅱ級(下顎の後退)に使う 誤り

出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問67(厚生労働省 公表)出典元ページ

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