78 歳の女性。義歯の製作を希望して来院した。8 か月前に右側上顎腫瘍の切除術が施行され、現在も口腔外科へ通院中であると…

D問題 第57問

78 歳の女性。義歯の製作を希望して来院した。8 か月前に右側上顎腫瘍の切除術が施行され、現在も口腔外科へ通院中であるという。診察の結果、補綴歯科治療を行うこととした。初診時の上顎欠損の口腔内写真(別冊No. 22A)と補綴装置製作過程の写真(別冊No. 22B)を別に示す。製作する補綴装置で、矢印に示す構造によって改善されるのはどれか。2 つ選べ。

歯科医師 2025年(令和7年) 第57問の写真
正答 (1)(5)
正答は (1)と(5)。 【見るところ】 初診時(A)では、右側の上顎骨の切除で、口蓋から上顎洞・鼻腔へ通じる大きな欠損があります。補綴装置の製作過程の写真(B)では、矢印で示す部分が、欠損の中へ入りこむように盛り上がって形づくられています。 これは顎義歯の栓塞部(オブチュレーター)です。上顎の欠損で口腔と鼻腔・上顎洞がつながると、話すときに息が鼻へ抜けて開鼻声になり、ことばが不明瞭になります。また、飲み物や食べ物が鼻へ漏れます(鼻漏出)。栓塞部で欠損をふさぐと、口腔と鼻腔が分けられ、構音と鼻漏出が改善します。
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【ほかの選択肢】 (2) 咬合  咬合は人工歯の部分で回復する。栓塞部の役割ではない 誤り (3) 開口量  開口量は顎関節・咀嚼筋の状態によるもので、栓塞部では改善しない 誤り (4) 下顎位  下顎位は咬合の部分で決まり、栓塞部の役割ではない 誤り

出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問57(厚生労働省 公表)出典元ページ

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