17 歳の男子。上顎右側側切歯の変色を主訴として来院した。10 歳ころに歯の色の変化に気付いていたが、痛みがないためその…

D問題 第72問

17 歳の男子。上顎右側側切歯の変色を主訴として来院した。10 歳ころに歯の色の変化に気付いていたが、痛みがないためそのままにしていたという。自発痛はないが根尖部歯肉に圧痛がある。初診時の口腔内写真(別冊No. 23A)とエックス線画像(別冊No. 23B)を別に示す。初診時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。原因として考えられるのはどれか。1 つ選べ。

歯科医師 2024年(令和6年) 第72問の写真(1/2)歯科医師 2024年(令和6年) 第72問の写真(2/2)
正答 (1)
正答は (1)。盲孔です。 【見るところ】 口腔内写真(別冊No. 23A)では、上顎右側側切歯の歯冠全体が暗い灰褐色に変色していますが、齲窩や破折はみられません。エックス線画像(別冊No. 23B)では、側切歯の根尖部を中心に大きな透過像があり、歯根は短く、根管が太いまま(歯根の発育が途中で止まった形)と読めます。歯周組織検査では、プロービング深さはすべて2〜3 mm で、深いポケットはありません。 上顎側切歯の舌側の盲孔(舌側小窩)は、エナメル質が薄く、深い場合は歯髄に近く通じていることもあり、そこから細菌が入って、外から見えにくいまま歯髄が感染・壊死します。10歳ごろ(歯根の形成の途中)に歯髄が死んだため、歯根の発育が止まり、変色と根尖性歯周炎が起きたと考えられます。歯内歯(歯の中に歯がある形の異常)も上顎側切歯に多く、盲孔から感染が起こります。
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【ほかの選択肢】 (2) 斜切痕  口蓋側の歯根に沿う溝。プラークがたまって、限局した深い歯周ポケットをつくる。この症例に深いポケットはない 誤り (3) 歯冠破折  破折はみられない 誤り (4) 隣接面溝  歯根の隣接面にある溝で、歯周病の進行に関わる 誤り (5) くさび状欠損  歯頸部の欠損で、写真にない 誤り

出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問72(厚生労働省 公表)出典元ページ

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