61 歳の女性。上顎右側犬歯の歯肉腫脹を主訴として来院した。1 か月前から自覚していたがそのままにしていたという。初診時…

C問題 第76問

61 歳の女性。上顎右側犬歯の歯肉腫脹を主訴として来院した。1 か月前から自覚していたがそのままにしていたという。初診時の口腔内写真(別冊No. 32A)とエックス線画像(別冊No. 32B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。原因として考えられるのはどれか。2 つ選べ。

歯科医師 2025年(令和7年) 第76問の写真(1/2)歯科医師 2025年(令和7年) 第76問の写真(2/2)
正答 (1)(2)
正答は (1)と(2)。 【見るところ】 口腔内写真(A)では、上顎右側犬歯(冠が装着されている)の根尖相当部の歯肉が赤く腫れています。エックス線画像(B)では、犬歯に太いポストを入れた支台築造と冠があり、歯根の周りから根尖にかけて透過像が広がっていると読めます。表では犬歯の唇側中央だけに8 mm の深いポケットと出血があり、ほかの部位は2〜3 mm です。 1本の歯の1か所だけに深く細いポケットがあるのは、歯根の縦の破折(垂直性歯根破折)の典型的な所見です。太いポストを入れた失活歯で起こりやすく、破折線に沿って細菌が入り、根の周りの骨が吸収されます。根尖部の透過像と根尖相当部の腫脹は、根尖性歯周炎も考えさせます。
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【ほかの選択肢】 (3) 歯肉縁下歯石  歯石が原因なら、1点だけでなく周りの部位にもポケットが広がることが多い 誤り (4) 頰小帯付着異常  上顎犬歯の唇側中央の深いポケットの原因にはならない 誤り (5) 二次性咬合性外傷  歯周組織の支持が全体に減った歯に普通の咬合力がかかって起こるもの。周りのポケットは浅く、この所見とは合わない 誤り

出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問76(厚生労働省 公表)出典元ページ

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