60 歳の女性。上顎左側第二小臼歯と第一大臼歯間の冷水痛を主訴として来院した。1 か月前から冷水に対して一過性の痛みを認…
C問題 第58問
60 歳の女性。上顎左側第二小臼歯と第一大臼歯間の冷水痛を主訴として来院した。1 か月前から冷水に対して一過性の痛みを認めるようになったという。5 6には自発痛と打診痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No. 23A)とエックス線画像(別冊No. 23B)を別に示す。初診時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。処置の組合せで正しいのはどれか。1 つ選べ。
- (1)コンポジットレジン修復 スケーリング
- (2)コンポジットレジン修復 コンポジットレジン修復
- (3)コンポジットレジン修復 グラスアイオノマーセメント修復
- (4)グラスアイオノマーセメント修復 スケーリング
- (5)グラスアイオノマーセメント修復 コンポジットレジン修復
正答 (1)
正答は (1)。5 はコンポジットレジン修復、6 はスケーリングです。
【見るところ】
口腔内写真(別冊No. 23A)では、5 の遠心の辺縁隆線のあたりにわずかな変色があります。エックス線画像(別冊No. 23B、下は歯冠部の拡大)では、5 の遠心の隣接面にエナメル質から象牙質に及ぶ透過像(隣接面齲蝕)がみられます。6 には、修復が必要な新しい齲蝕を示す透過像はありません。歯周組織検査では、6 の口蓋側の近心(プロービング時の出血あり)と中央に4 mm のポケットがあり、ほかはすべて3 mm です。
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冷水での一過性の痛みで、自発痛・打診痛がないので、歯髄は可逆性の状態(象牙質の知覚)と考えられます。5 は遠心の隣接面齲蝕を取り除き、コンポジットレジンで修復します。6 には齲蝕がなく、口蓋側近心の歯肉の炎症(歯石・プラーク)が問題なので、スケーリングで対応します。
【ほかの選択肢】
(2) コンポジットレジン修復 コンポジットレジン修復 6 には修復の必要な齲蝕がない 誤り
(3) コンポジットレジン修復 グラスアイオノマーセメント修復 6 には修復の必要な齲蝕がない 誤り
(4) グラスアイオノマーセメント修復 スケーリング 咬合力のかかる小臼歯の隣接面で、齲蝕のリスクが特に高いわけでもないので、強度・審美性のよいコンポジットレジンを選ぶ 誤り
(5) グラスアイオノマーセメント修復 コンポジットレジン修復 5 の材料、6 の処置とも合わない 誤り
出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問58(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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