15 歳の女子。下顎右側臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。5 年前に下顎右側第二小臼歯の疼痛で治療を受けていたが、痛…
D問題 第34問
15 歳の女子。下顎右側臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。5 年前に下顎右側第二小臼歯の疼痛で治療を受けていたが、痛みが消失したため通院を中断していたところ、2 日前から腫脹してきたという。初診時の口腔内写真(別冊No. 10A)とエックス線画像(別冊No. 10B)を別に示す。処置と薬剤・器材の組合せで正しいのはどれか。2 つ選べ。
- (1)根管形成 Ni-Ti ロータリーファイル
- (2)根管洗浄 次亜塩素酸ナトリウム
- (3)根管貼薬 水酸化カルシウム製剤
- (4)仮 封 軟質レジン系仮封材
- (5)根管充塡 パラホルムアルデヒド製剤
正答 (2)(3)
正答は (2)と(3)。
【見るところ】
口腔内写真(A)では、下顎右側第二小臼歯の根尖相当部の歯肉が丸く腫れ、赤く膿が透けて見えます。エックス線画像(B)では、第二小臼歯の歯冠に仮封材のような不透過像があり、根管は太く、根尖が閉じきっていないように読めます。
10歳のころに治療を始めたまま中断しているので、根管は感染していると考えられ、感染根管治療を行います。根管の太い歯では、器具で削って形を整えるよりも、薬で化学的に清掃することが中心になります。次亜塩素酸ナトリウムで根管を洗浄して有機物を溶かし殺菌し、水酸化カルシウム製剤を貼薬して殺菌するとともに、根尖が閉じきっていなければ根尖の硬組織の形成(アペキシフィケーション)を促します。
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【ほかの選択肢】
(1) 根管形成 Ni-Ti ロータリーファイル 根管の太い、根尖の閉じていない歯では、ロータリーファイルで形成すると根管の壁を薄くし、根尖を壊すおそれがある 誤り
(4) 仮封 軟質レジン系仮封材 封鎖性・強度が低く、長く仮封しておく根管治療には向かない 誤り
(5) 根管充塡 パラホルムアルデヒド製剤 組織への刺激・毒性が強く、根管充塡には使わない 誤り
出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問34(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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