32 歳の男性。下顎右側歯肉の腫脹と排膿を主訴として来院した。2 日前から痛みが強くなってきたという。初診時の口腔内写真…
D問題 第35問
32 歳の男性。下顎右側歯肉の腫脹と排膿を主訴として来院した。2 日前から痛みが強くなってきたという。初診時の口腔内写真(別冊No. 11A)とエックス線画像(別冊No. 11B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。適切な対応はどれか。2 つ選べ。
- (1)歯肉切除
- (2)歯肉膿瘍切開
- (3)歯周ポケット搔爬術
- (4)歯周ポケット内洗浄
- (5)局所薬物配送システム〈LDDS〉
正答 (4)(5)
正答は (4)と(5)。
【見るところ】
口腔内写真(A)では、下顎右側の小臼歯部の歯肉が赤く腫れています。エックス線画像(B)では、下顎右側第一小臼歯の近心(犬歯との間)に、根尖の近くまで及ぶ骨の吸収があります。表では第一小臼歯の近心で頰側・舌側とも7 mm の深いポケットと出血があり、ほかの部位も3〜5 mm で出血があります。
歯周ポケットの奥に膿がたまった急性の歯周膿瘍と考えられます。急性期には、まずポケットの中を洗浄して膿と細菌を減らし、局所薬物配送システム(LDDS。ミノサイクリンの軟膏などをポケットに入れる)で炎症を抑えます。必要に応じて抗菌薬の内服や咬合調整も行い、急性症状が治まってから歯周基本治療を進めます。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】
(1) 歯肉切除 急性炎症のときに行う歯周外科ではない 誤り
(2) 歯肉膿瘍切開 ポケットから膿が出ており、ポケットを通して排膿・洗浄できる。切開が必要になるのは、膿瘍が粘膜の下に限局して膨らんでいるときなど 誤り
(3) 歯周ポケット搔爬術 急性炎症が治まり、基本治療の後に考える処置 誤り
出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問35(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「D問題」のほかの問題
- 2024年(令和6年) 第17問健常成人の血液のpH 維持に直接関与するのはどれか。2 つ選べ。
- 2024年(令和6年) 第50問口腔扁平上皮癌に対する1 日1 回照射、1 回線量2 Gy の外部照射法による根治的放射
- 2024年(令和6年) 第84問血液透析療法導入の指標となるのはどれか。1 つ選べ。
- 2023年(令和5年) 第20問陶材焼付用金合金と前装材の化学的結合に関与するのはどれか。1 つ選べ。
- 2023年(令和5年) 第49問58 歳の女性。上顎左側臼歯部の腫脹と鈍痛を主訴として来院した。1 年前から自覚し、徐々
- 2023年(令和5年) 第76問プラークリテンションファクターはどれか。3 つ選べ。
スポンサーリンク



