左側上顎骨エナメル上皮腫に対して、腫瘍摘出術と2 3歯根尖切除術を行うこととした。術前のCT(別冊No. 35A)と術中…

D問題 第85問

左側上顎骨エナメル上皮腫に対して、腫瘍摘出術と2 3歯根尖切除術を行うこととした。術前のCT(別冊No. 35A)と術中の口腔内写真(別冊No. 35B)を別に示す。矢印が示す部位への適切な対応はどれか。1 つ選べ。

歯科医師 2025年(令和7年) 第85問の写真
正答 (1)
正答は (1)。処置は不要です。 【見るところ】 術前の CT(A)では、左側の上顎に病変があります。術中の写真(B)では、粘膜骨膜弁を開いて腫瘍を摘出した骨の欠損の奥に、矢印の所で小さな穴があき、その奥に上顎洞の中が見えています。 腫瘍の摘出で、上顎洞との間に小さな交通ができた状態です。上顎洞に急性・慢性の炎症がなく、穴が小さければ、上から粘膜骨膜弁を戻して縫合することでふさがり、特別な処置はいりません。開いた穴の中に物を詰めると、かえって上顎洞の中へ落ちたり、感染の原因になったりします。
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【ほかの選択肢】 (2) 上顎洞根治術  慢性の上顎洞炎に行う手術で、ここでは必要ない 誤り (3) 結合組織移植術  歯肉退縮の根面被覆などに行う術式で、この状況には関係しない 誤り (4) 骨補塡材の塡入  上顎洞へ落ちこんだり感染したりするおそれがあり、摘出直後の腫瘍の欠損に入れるのも再発の確認の妨げになる 誤り (5) 酸化セルロースの塡入  止血剤で、上顎洞に入ると異物として残るおそれがある。止血のために入れる必要もない 誤り

出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問85(厚生労働省 公表)出典元ページ

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