80 歳の男性。右側下顎体部の腫脹と疼痛を主訴として来院した。5 日前に硬固物を咀嚼した後から腫脹と右側オトガイ神経麻痺…

A問題 第37問

80 歳の男性。右側下顎体部の腫脹と疼痛を主訴として来院した。5 日前に硬固物を咀嚼した後から腫脹と右側オトガイ神経麻痺を認めたという。頸部に腫大したリンパ節は触れない。初診時の顔貌写真(別冊No. 10A)、口腔内写真(別冊No. 10B)、エックス線画像(別冊No. 10C)、造影CT(別冊No. 10D)、MRI 脂肪抑制T2強調像(別冊No. 10E)及び生検時のH-E 染色病理組織像(別冊No. 10F)を別に示す。診断名はどれか。1 つ選べ。

歯科医師 2025年(令和7年) 第37問の写真(1/3)歯科医師 2025年(令和7年) 第37問の写真(2/3)歯科医師 2025年(令和7年) 第37問の写真(3/3)
正答 (3)
正答は (3)。扁平上皮癌です。 【見るところ】 口腔内写真(10B)では、下顎は無歯顎で、右側の歯槽部が膨らんでいます。パノラマ(10C)では、右側下顎体部の骨が不規則に破壊されて連続性が途切れています(病的骨折)。 造影CT(10D)とMRI(10E)では、右側下顎体部の骨を壊して頰側・舌側へ広がる腫瘤があります。病理組織像(10F)では、異型の強い扁平上皮の細胞が胞巣をつくって浸潤し、胞巣の中に角化(角化真珠)がみられます。 硬い物を咬んだ後の腫れとオトガイ神経麻痺は、腫瘍による骨の破壊と病的骨折、下歯槽神経への浸潤を示します。病理で角化を伴う異型扁平上皮の浸潤があり、扁平上皮癌です。
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【ほかの選択肢】 (1) 骨肉腫  異型細胞が腫瘍性の類骨・骨をつくる。扁平上皮の胞巣や角化はない 誤り (2) 腺様囊胞癌  小型の細胞が篩状・管状に並ぶ 誤り (4) 悪性リンパ腫  異型リンパ球がびまん性に増える 誤り (5) 多発性骨髄腫  異型形質細胞が増え、骨に多発性の打ち抜き像をつくる 誤り

出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問37(厚生労働省 公表)出典元ページ

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