84 歳の女性。上下顎全部床義歯の維持安定不良と上顎前歯部顎堤の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。義歯は10 年以上前に製…
A問題 第37問
84 歳の女性。上下顎全部床義歯の維持安定不良と上顎前歯部顎堤の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。義歯は10 年以上前に製作したが、5 年前から外れやすくなり数回のリラインが施されたという。上下顎義歯の写真(別冊No. 7A)、上顎義歯の後縁方向からの写真(別冊No. 7B)及び義歯装着時の口腔内写真(別冊No. 7C)を別に示す。適切な対応はどれか。2 つ選べ。
- (1)咬合面再形成
- (2)新義歯の製作
- (3)金属口蓋床の除去
- (4)ポストダムの付与
- (5)リップサポートの改善
正答 (1)(2)
正答は (1)と(2)。人工歯がすり減り、リラインを重ねた古い義歯なので、咬合面再形成で咬合を整えたうえで新義歯を製作します。
【見るところ】
A・B:上顎は金属口蓋床で、床の縁にリラインの材料が厚く重なっています。下顎義歯の床もリラインが重なっています。人工歯の咬合面がすり減っていると読めます。
C:臼歯部の咬み合わせが低く、前歯部で強く当たっていると読めます。
臼歯の人工歯がすり減って咬合高径が下がると、咬合力が上顎前歯部に集中し、その部分の顎堤が痛み、義歯も外れやすくなります。まず古い義歯の咬合面を常温重合レジンなどで作り直して咬合を回復させ(治療用義歯として使う)、顎堤の状態と咬合が落ち着いてから新義歯を製作します。
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【ほかの選択肢】
(3) 金属口蓋床の除去 口蓋の金属床は痛みや外れやすさの原因ではないので 誤り
(4) ポストダムの付与 後縁の封鎖を改めても、咬合の乱れによる痛みは解決しないので 誤り
(5) リップサポートの改善 口元の張りの問題で、主訴の原因ではないので 誤り
出典:2023年(令和5年) 歯科医師国家試験 問37(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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