10 歳の男児。上顎前歯部の疼痛を主訴として来院した。1 時間前に転倒し顔面を強打したという。1の動揺度は1 度で軽度の…
B問題 第27問
10 歳の男児。上顎前歯部の疼痛を主訴として来院した。1 時間前に転倒し顔面を強打したという。1の動揺度は1 度で軽度の打診痛を認める。初診時の口腔内写真(別冊No. 4A、B)とエックス線画像(別冊No. 4C)を別に示す。適切な処置はどれか。1 つ選べ。
- (1)整復固定
- (2)コンポジットレジン修復
- (3)直接覆髄
- (4)生活歯髄切断
- (5)抜 歯
正答 (2)
正答は (2)。コンポジットレジン修復です。
【見るところ】
口腔内写真(4A、4B)で、上顎右側中切歯の切縁が斜めに欠けています。
破折面に歯髄の露出(出血・赤い点)は見えません。
エックス線画像(4C)では、破折はエナメル質と象牙質にとどまり、歯髄腔には達していません(10歳なので歯根は完成していない時期です)。
歯根の破折や歯根膜腔の拡大ははっきりしません。
露髄のない歯冠破折(エナメル質・象牙質の破折)です。動揺は1度、打診痛は軽く、歯根の破折や大きな脱臼はないので、固定は必要ありません。象牙質を覆って刺激を遮断し、コンポジットレジンで形を回復します(破折片があれば接着してもよい)。外傷の後は、歯髄の生死や根の発育を経過観察します。
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【ほかの選択肢】
(1) 整復固定 歯の位置のずれ(脱臼)や歯根破折がある場合に行う 誤り
(3) 直接覆髄 露髄している場合の処置 誤り
(4) 生活歯髄切断 露髄して時間がたった場合などの処置。根未完成歯ではアペキソゲネシスとして行う 誤り
(5) 抜歯 保存できる歯 誤り
出典:2025年(令和7年) 歯科医師国家試験 問27(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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