高速飛行に伴う現象について(a)~(d)のうち正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…

航空工学 第2問

高速飛行に伴う現象について(a)~(d)のうち正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)速度増加に伴い翼上面に発生していた衝撃波が次第に強くなり、気流が剥離し始め、この剥離した乱れた気流が水平尾翼に当たって高速バフェットを起こす。(b)衝撃波が強くなることによって衝撃波による圧力のため気流が翼面に沿って流れず剥離してショック・ストールを起こす。(c)衝撃波の発生により翼上面の気流が乱れ、水平尾翼に生じている下向きの空気力が小さくなることに加え、翼上面の風圧分布が変化し風圧中心が後退しタックアンダを起こす。(d)高速飛行に伴って水平尾翼にも衝撃波が発生しピッチアップを起こす。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(a)(b)(c)の三つです。 (a)正しい。速度が増して翼上面の衝撃波が強くなると、その後ろで気流がはがれ、乱れた流れが水平尾翼に当たって機体が細かく振動します(高速バフェット)。(b)正しい。衝撃波による圧力の急な上昇で境界層がはがれ、揚力が減る現象が衝撃失速(ショック・ストール)です。(c)正しい。翼上面の流れが乱れて水平尾翼への吹き下ろしが減り、尾翼の下向きの力が小さくなります。さらに風圧中心が後退するので、機首が下がるタックアンダーが起こります。(d)誤り。高速飛行でのピッチアップは、後退翼の翼端側からはがれ(翼端失速)が起こり、風圧中心が前へ移ることなどが原因です。水平尾翼の衝撃波は、昇降舵の効きを悪くする原因になります。
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【高速で起こる現象】 高速バフェット・衝撃失速・タックアンダー・エルロンの効きの低下(逆効き)・ダッチロールの悪化 など これらを避けるため、MMO(最大運用限界マッハ数)が定められています。

出典:令和5年5月期 航空従事者学科試験 定期運送用操縦士(飛行機) 航空工学 問2(国土交通省 公表)出典元ページ

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