胃腸に作用する薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第75問
胃腸に作用する薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a ウルソデオキシコール酸は、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。b オウバクは、苦味による健胃作用を期待して用いられている。c ピレンゼピン塩酸塩は、体内で代謝されてトラネキサム酸を生じることから、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人は、生じた血栓が分解されにくくなることがある。d アルジオキサは、アルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人は使用を避ける必要があるが、透析を受けていない人は長期にわたって使用ができる。
- (1)(a,b)
- (2)(a,c)
- (3)(b,c)
- (4)(b,d)
- (5)(c,d)
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)(b)の2つです。
【(a)正しい ―― ウルソデオキシコール酸】
ウルソデオキシコール酸は、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられます。また、肝臓の働きを高める作用も期待されますが、肝臓病の診断を受けた人では、かえって症状を悪化させるおそれがあるため、使用前に医師等に相談する必要があります。なお、この成分は胎児毒性の可能性があるため、妊婦または妊娠していると思われる女性では使用前に相談することとされています。
【(b)正しい ―― オウバクの苦味健胃作用】
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オウバクは、ミカン科のキハダ等の樹皮を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられます。苦味健胃生薬には次のものがあります。
オウバク、オウレン、センブリ、ゲンチアナ、リュウタン、ユウタン …… 苦味
ケイヒ、コウボク、チョウジ、ウイキョウ、チンピ …… 芳香
オウバクには、苦味健胃のほかに収斂作用があり、内服では止瀉、外用では打撲や捻挫の患部の炎症を抑える目的でも用いられます。また、ユウタンはクマの胆汁を乾燥したもので、苦味健胃作用に加えて利胆作用があります。
【(c)が誤り ―― セトラキサート塩酸塩の説明です】
体内で代謝されてトラネキサム酸を生じるのはセトラキサート塩酸塩です。したがって、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では注意が必要になります。一方、ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動にはあまり影響を与えずに胃液の分泌を抑える抗コリン成分です。抗コリン作用がありますので、排尿困難、緑内障、心臓病の診断を受けた人では注意が必要で、また服用後に乗物や機械類の運転操作を避ける必要があります。
【(d)が誤り ―― 長期使用はできません】
アルジオキサはアルミニウムを含む成分ですので、透析を受けている人は使用を避ける必要があります。これは正しいのですが、透析を受けていない人であっても、長期連用は避けることとされています。アルミニウム脳症やアルミニウム骨症を生じるおそれがあるためです。「透析を受けていなければ長期に使える」という結論が誤りです。
アルミニウムを含む成分 …… アルジオキサ、スクラルファート、合成ヒドロタルサイト、乾燥水酸化アルミニウムゲル等
出典:登録販売者試験 令和3年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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