内服アレルギー用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第89問
内服アレルギー用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a メキタジンは、まれに重篤な副作用として、ショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。b メチルエフェドリン塩酸塩は、血管拡張作用により痒みを鎮める効果を期待して用いられる。c クロルフェニラミンマレイン酸塩は、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す成分として用いられる。d メチルエフェドリン塩酸塩は、長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがある。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (2)
正答は (2)。(a)(c)(d)が正しく、(b)が誤りです。
【(a)正しい ―― メキタジンの重篤な副作用】
メキタジンは抗ヒスタミン成分ですが、まれに重篤な副作用として、ショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがあります。抗ヒスタミン成分の中でも、この三つがセットで問われるのはメキタジンです。
【(b)が誤り ―― 血管を「収縮」させます】
メチルエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で、交感神経系を刺激して血管を収縮させ、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として用いられます。「血管拡張作用により痒みを鎮める」という記述は、作用の方向も目的も誤りです。なお、痒みを鎮める目的では、抗ヒスタミン成分や、クロタミトン等の局所刺激成分が用いられます。
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【アドレナリン作動成分の注意点】
交感神経を刺激しますので、次の人では注意が必要です。
心臓病 …… 心臓に負担をかける
高血圧 …… 血管収縮により血圧が上昇する
糖尿病 …… 肝臓でグリコーゲンを分解し血糖値を上昇させる
甲状腺機能障害 …… 交感神経系の緊張状態をさらに高める
この四つは、プソイドエフェドリン塩酸塩について「してはいけないこと」に挙げられていますので、セットで覚えてください。
【(c)正しい ―― クロルフェニラミンマレイン酸塩】
クロルフェニラミンマレイン酸塩は、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と結合するのを妨げることで作用を示す抗ヒスタミン成分です。「ヒスタミンの遊離を抑える」のではなく、「受容体との結合を妨げる」という点が正確な理解です。なお、遊離そのものを抑える成分としてはクロモグリク酸ナトリウム(抗アレルギー成分)があります。
【(d)正しい ―― 依存のおそれ】
メチルエフェドリン塩酸塩は、長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがあります。問56で確認したとおり、メチルエフェドリンは、出題当時、鎮咳去痰薬のうち内用液剤に限って濫用等のおそれのある医薬品に指定されていました(内服アレルギー用薬は対象外でした)。また、中枢神経系に対する作用が強く、依存性がある点も押さえておいてください。
出典:登録販売者試験 令和3年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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