次の記述は、貧血及び貧血用薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第39問

次の記述は、貧血及び貧血用薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。a ビタミンB6は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。b 鉄分の摂取不足を生じても、初期にはヘモグロビン量自体は変化せず、ただちに貧血の症状は現れない。c コバルトは、ヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。d 鉄分の吸収は、食後より空腹時のほうが高いとされている。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(b)と(d)です。 【(a)が誤り ―― 鉄の吸収を助けるのはビタミンC】 消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられるのは、ビタミンC(アスコルビン酸)です。ビタミンB6は、ヘモグロビン産生に必要な栄養素ですが、鉄の吸収を助ける働きとして挙げられているものではありません。  貧血用薬に配合されるビタミン  ビタミンB6 …… ヘモグロビンの産生に必要  ビタミンB12、葉酸 …… 正常な赤血球の形成に働く  ビタミンC …… 鉄が吸収されやすい状態に保つ
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【(b)正しい ―― 初期には自覚症状が出ません】 鉄分の摂取不足を生じても、初期にはヘモグロビン量自体は変化しないため、ただちに貧血の症状は現れません。  仕組み  体内には貯蔵鉄(肝臓などに蓄えられている鉄)や  血清鉄(ヘモグロビンを産生するために、貯蔵鉄が血液中に放出されたもの)がある  不足が続くと、まず貯蔵鉄や血清鉄が減少し、  それでも足りなくなって初めてヘモグロビン量が減少して、貧血の症状が現れる したがって、疲労感や血色不良などの症状が現れたときには、すでに鉄不足がかなり進んでいることになります。 【(c)が誤り ―― 鉄の代謝や輸送に関わるのは銅】 ヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つのは銅(硫酸銅)です。コバルト(硫酸コバルト)は、ビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で配合されます。  貧血用薬に配合されるミネラル  銅 …… ヘモグロビン産生過程での鉄の代謝や輸送  コバルト …… ビタミンB12の構成成分。造血機能を高める  マンガン …… 糖質、脂質、タンパク質の代謝をする際の  酵素の構成成分 三つのミネラルは、それぞれ役割がはっきり分かれています。入れ替え問題の定番ですので、対にして覚えてください。 【(d)正しい ―― 吸収は空腹時のほうが高い】 鉄分の吸収は、食後より空腹時のほうが高いとされています。ただし、空腹時に服用すると消化器系への副作用(悪心、嘔吐、腹痛等)が生じやすくなるため、実際には食後に服用することが望ましいとされています。  「吸収がよいのはどちらか」と  「服用が勧められるのはどちらか」で答えが違う、というややこしい論点です。  吸収は空腹時、服用は食後と、二つセットで覚えてください  あわせて、  服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物  (緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿など)を摂取すると、鉄の吸収が悪くなることがあります

出典:登録販売者試験 令和4年度(北海道 公表問題)出典元ページ

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