皮膚粘膜眼症候群(SJS)と中毒性表皮壊死融解症(TEN)に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…
人体の働きと医薬品 第74問
皮膚粘膜眼症候群(SJS)と中毒性表皮壊死融解症(TEN)に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 両疾患ともに、38℃以上の高熱を伴って、火傷様の水疱が生じる。b 両疾患ともに、発生頻度は人口100万人当たり年間100人程度である。c 中毒性表皮壊死融解症の多くは、皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられる。d 両疾患ともに、原因医薬品の使用開始後、1か月以上経たなければ発症しない。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (5)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
正答 (3)
正答は (3)。(a)正、(b)誤、(c)正、(d)誤です。
【まず二つの病気の関係を押さえる】
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群、SJS)
中毒性表皮壊死融解症(ライエル症候群、TEN)
いずれも医薬品の重篤な副作用で、発症機序の詳細は不明、発症の予測は極めて困難とされています。
【(a)正しい ―― 高熱と火傷のような水疱】
両疾患ともに、38度以上の高熱を伴って、次の症状が現れます。
発疹・発赤、火傷様の水疱などの激しい症状が、
短期間のうちに全身の皮膚、口、目の粘膜に現れる
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目の充血、目やに、まぶたの腫れ、目が開けづらい
唇や陰部のただれ、排尿・排便時の痛み、のどの痛み
とくに、両目の充血や口唇のただれが同時に出たときは要注意です。
【(b)が誤り ―― 発生頻度は桁違いに少ない】
手引きでは、発生頻度は次のように記載されています。
皮膚粘膜眼症候群 …… 人口100万人当たり年間1人から6人程度
中毒性表皮壊死融解症 …… 人口100万人当たり年間0.4人から1.2人程度
いずれも年間数人以下の水準であり、「100人程度」という設問の数字は2桁ほど大きすぎます。「めったに起こらないが、起これば重篤」というのがこれらの副作用の性質です。
なお、致命的な転帰をたどることがあるほか、皮膚症状が軽快した後も眼や呼吸器等に障害が残ることがある、という点も重要です。
【(c)正しい ―― 中毒性表皮壊死融解症は進展型】
中毒性表皮壊死融解症の多くは、皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられています。同じ流れの中にある病態であり、より広範囲に表皮が壊死するものが中毒性表皮壊死融解症だ、と理解してください。
【(d)が誤り ―― 多くは2週間以内に発症する】
両疾患とも、原因医薬品の使用開始後、2週間以内に発症することが多いとされます。ただし、1か月以上経ってから発症することもあります。
設問は「1か月以上経たなければ発症しない」としており、これは早期に発症することが多いという事実と正反対です。飲み始めて数日で起こり得る、だからこそ危険なのだ、と覚えてください。
【対応の原則】
これらが疑われる場合には、直ちに原因と考えられる医薬品の使用を中止し、速やかに医師の診療を受ける必要があります。また、一度起こした人は、その医薬品を再び使用してはいけません。
出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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