精神神経系に現れる副作用のうち、無菌性髄膜炎に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。…

人体の働きと医薬品 第76問

精神神経系に現れる副作用のうち、無菌性髄膜炎に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。a 無菌性髄膜炎は、大部分はウイルスが原因と考えられているが、マイコプラズマ感染症やライム病、医薬品の副作用等によって生じることもある。b 医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症リスクが高い。c 多くの場合、発症は緩やかで、頭痛、めまい、浮動感、不安定感の症状が現れる。d 過去に軽度の症状を経験した人の場合、再度、同じ医薬品を使用しても再発することはない。

正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)(b)の2つです。 【(a)正しい ―― 無菌性髄膜炎の原因】 無菌性髄膜炎は、大部分はウイルスが原因と考えられていますが、マイコプラズマ感染症やライム病、医薬品の副作用等によって生じることもあります。 「無菌性」という名前は、髄液から細菌が検出されないことに由来します。細菌性髄膜炎と区別するための呼び方であり、「原因がない」という意味ではありません。 【(b)正しい ―― 発症リスクが高い人】 医薬品の副作用が原因の場合、次の基礎疾患がある人で発症リスクが高いとされています。
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 全身性エリテマトーデス  混合性結合組織病  関節リウマチ  シェーグレン症候群 いずれも膠原病(自己免疫疾患)の仲間です。「自分の免疫が自分を攻撃する病気をもつ人に起こりやすい」とまとめて覚えておくと思い出しやすくなります。 【(c)が誤り ―― 発症は急性】 無菌性髄膜炎の多くは、発症が急性です。次の症状が現れます。  首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛  発熱  吐きけ・嘔吐  意識混濁 「首筋のつっぱり」と「激しい頭痛」が特徴的です。設問にある「発症は緩やかで、頭痛、めまい、浮動感、不安定感」という記述は、まったく別の症状の並びであり、誤りです。 【(d)が誤り ―― 再発し、急激に悪化することがある】 過去に軽度の症状を経験した人が、再度同じ医薬品を使用した場合、再発し、急激に症状が進行することがあります。「再発することはない」という記述は、事実と正反対で、しかも危険な誤解です。 したがって、一度でもこの副作用を起こした医薬品は、二度と使用しないことが原則です。 【対応の原則】 無菌性髄膜炎が疑われる場合には、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、直ちに医師の診療を受ける必要があります。医薬品の副作用によるものは予後が比較的良好であることがほとんどですが、重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されています。

出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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