血液に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…

人体の働きと医薬品 第64問

血液に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 血漿中のアルブミンと複合体を形成した医薬品成分は、代謝や排泄を受けにくくなる。b 脂質(中性脂肪やコレステロール等)の大部分は、それぞれの脂質単独で血液中に分散している。c 赤血球は、円球状の細胞で、脊髄で産生される。d リンパ球は、白血球数の約1/3を占め、異物を認識するT細胞リンパ球や、抗体を産生するB細胞リンパ球等が免疫機能に関与する。

正答 (5)
正答は (5)。(a)正、(b)誤、(c)誤、(d)正です。 【(a)正しい ―― アルブミンと医薬品成分】 血漿中のアルブミンと複合体を形成した医薬品成分は、代謝や排泄を受けにくくなります。 アルブミンと結合している間、その医薬品成分は  薬効を発揮しない  肝臓で代謝されにくい  腎臓から排泄されにくい という状態になります。結合していない遊離の成分だけが効く、という関係です。 高齢者や肝臓病の人ではアルブミンが減るため、遊離の成分が増えて作用が強く出やすくなる、という説明にもつながります。
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なお、アルブミンには血液の浸透圧を保持する働きもあります。 【(b)が誤り ―― 脂質はリポタンパク質として運ばれる】 脂質(中性脂肪やコレステロール等)は、それぞれの脂質単独では血液中に分散することができず、血漿タンパク質と結合してリポタンパク質を形成し、血漿中に分散しています。 油は水に溶けませんから、そのままでは血液中を運べません。タンパク質という「運び屋」と組んで、水になじむ形にしてもらっているのです。  低密度リポタンパク質(LDL) ……   コレステロールを肝臓から末梢組織へ運ぶ  高密度リポタンパク質(HDL) ……   末梢組織で余ったコレステロールを肝臓へ運ぶ 【(c)が誤り ―― 赤血球は骨髄で産生される】 赤血球は、中央部がくぼんだ円盤状の細胞で、骨髄で産生されます。 設問は「円球状の細胞」「脊髄で産生される」と、形と場所の両方が誤っています。  形 …… 中央部がくぼんだ円盤状  産生される場所 …… 骨髄(脊髄ではない)  血液全体の約40パーセントを占め、   赤い色は、ヘモグロビンが鉄分を含むことによる 「骨髄」と「脊髄」の取り違えは定番です。骨髄は骨の中の組織、脊髄は背骨の中を通る中枢神経です。 【(d)正しい ―― リンパ球の割合と働き】 リンパ球は、白血球数の約3分の1を占めます。  T細胞リンパ球 …… 異物を認識する  B細胞リンパ球 …… 抗体を産生する リンパ球は、血液中だけでなく、リンパ液中にも分布して循環しています。 【白血球の三本柱を数字とともに】  好中球 …… 約60パーセント。最も数が多い。   血管壁を通り抜けて組織内に入り込み、細菌やウイルス等を食作用によって取り込んで分解する  リンパ球 …… 約3分の1。T細胞とB細胞  単球 …… 約5パーセント。最も大きい。   血管壁を通り抜けて組織の中に入り込み、マクロファージ(貪食細胞)となる このほか、アレルギーに関与する好酸球もあります。数字と働きをセットで覚えておけば、入替え問題に対応できます。

出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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