高齢者への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第11問
高齢者への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 高齢者の基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから若年時と比べて一概にどの程度副作用を生じるリスクが増大しているかを判断することは難しい。b 高齢者は、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合等があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要となる。c 高齢者は、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすく、若年時と比べて副作用を生じるリスクが高くなる。d 一般用医薬品は作用が比較的穏やかであり、高齢者が複数の医薬品を長期間使用しても副作用を生じるリスクは低い。
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (2)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (4)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
正答 (3)
正答は (3)。(a)正、(b)正、(c)正、(d)誤です。
【高齢者の年齢区分】
使用上の注意において「高齢者」という場合には、おおよその目安として65歳以上を指します。この数字はそのまま問われます。
【(a)正しい ―― 年齢だけでは判断できない】
高齢者の基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから、若年時と比べて一概にどの程度副作用を生じるリスクが増大しているかを判断することは難しいとされています。
75歳でも元気な人もいれば、65歳でも生理機能が大きく低下している人もいます。年齢そのものよりも、その人の状態を見ることが重要だ、ということです。
解説の続きをみる続きを閉じる
【(b)正しい ―― 情報の受け取りへの配慮】
高齢者は、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合等があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要となります。
そのほか、高齢者特有の配慮すべき点を挙げます。
持病(基礎疾患)を抱えていることが多い ……
一般用医薬品の使用によって基礎疾患の悪化を招くことがある
医療機関で治療を受けている場合が多い ……
処方薬との相互作用に注意が必要
嚥下障害 …… 医薬品を誤嚥しやすく、
誤嚥性肺炎を誘発しやすい
手先の衰え …… 医薬品を取り出したり、容器を扱ったりしにくい
【(c)正しい ―― 肝臓・腎臓の機能低下】
高齢者は、とくに肝臓や腎臓の機能が低下していると、医薬品の作用が強く現れやすく、若年時と比べて副作用を生じるリスクが高くなります。
理由は、医薬品の代謝・排泄が遅れ、成分が体内に長くとどまるためです。小児とは原因が違いますが(小児は未発達、高齢者は衰え)、成分が体内に残りやすいという結果は共通しています。
【(d)が誤り ―― 穏やかでもリスクはある】
一般用医薬品は作用が比較的穏やかですが、高齢者が複数の医薬品を長期間使用すれば、副作用を生じるリスクは低いとはいえません。
高齢者は、複数の医薬品を長期間にわたって使用する場合が多く、医薬品の相互作用や副作用を生じるリスクが高くなります。「作用が穏やかだから安心」という理屈は成り立ちません。
【販売時に心がけたいこと】
高齢者への対応では、次の点が大切です。
家族等の理解や協力も含めて配慮する
服用時の誤嚥に注意するよう伝える(水やぬるま湯で、
上体を起こして服用する)
現在使用しているすべての医薬品を確認する
説明はゆっくり、分かりやすい言葉で行い、理解を確認する
出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
「医薬品に共通する特性と基本的な知識」のほかの問題
- 令和元年度 第11問高齢者に関する記述について、誤っているものを一つ選べ。
- 令和3年度 第14問医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 令和4年度 第17問薬害及び薬害の訴訟に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- 令和5年度 第20問C型肝炎及びC型肝炎訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 令和7年度 第3問健康食品に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
- 令和8年度 第6問医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
スポンサーリンク

