一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第15問
一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 生活の質(QOL)の改善・向上効果は期待できない。b 重篤な疾病に伴う症状の改善には適切とはいえない。c 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現を予防する。(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。)d 健康を維持・増進するが、健康状態の自己検査はできない。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (3)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
- (4)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
正答 (1)
正答は (1)。(a)誤、(b)正、(c)正、(d)誤です。
【一般用医薬品の役割を6つ丸ごと覚える】
この設問は、役割の一覧をそのまま知っているかどうかを問うものです。
軽度な疾病に伴う症状の改善
生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防
(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る)
生活の質(QOL)の改善・向上
健康状態の自己検査
健康の維持・増進
その他保健衛生
【(a)が誤り ―― 生活の質の改善・向上は役割のひとつ】
生活の質(QOL)の改善・向上は、一般用医薬品の役割として明確に挙げられています。「期待できない」という記述は誤りです。
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病気を治すことだけが医薬品の役割ではありません。日常生活を送りやすくすること、たとえば鼻づまりを解消して仕事に集中できるようにすることも、立派な役割です。
【(b)正しい ―― 重篤な疾病には適さない】
一般用医薬品が担うのは軽度な疾病に伴う症状の改善であり、重篤な疾病に伴う症状の改善には適切とはいえません。
一般用医薬品の定義が「人体に対する作用が著しくないもの」である以上、重い病気に立ち向かえる性質のものではないのです。重篤な疾病は、医師の診断と医療用医薬品による治療の領域です。
【(c)正しい ―― 括弧書きを落とさない】
生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防は役割のひとつですが、必ず「科学的・合理的に効果が期待できるものに限る」という限定が付きます。この括弧書きを削って出題されたら、その記述は誤りになります。
【(d)が誤り ―― 健康状態の自己検査もできる】
健康状態の自己検査は、一般用医薬品の役割として挙げられています。「できない」という記述が誤りです。
具体的には、一般用検査薬がこれにあたります。
妊娠検査薬
尿糖・尿タンパク検査薬
一般用検査薬は、検体の採取に身体への直接のリスクがないもの(尿、糞便、鼻汁、唾液、涙液など)に限られ、血液を検体とするものや、悪性腫瘍、心筋梗塞、遺伝性疾患など重大な疾患の診断に関わるものは対象外です。
【受診勧奨との関係】
一般用医薬品で対処可能な範囲は、症状が比較的軽いうちに限られます。使用しても症状が改善しない、あるいは悪化する場合には、医療機関の受診を勧めるのが正しい対応です。「どこまでなら薬で対処してよいか」を見極めることも、販売に従事する者の重要な役割です。
出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
「医薬品に共通する特性と基本的な知識」のほかの問題
- 令和元年度 第15問一般用医薬品の役割に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 令和3年度 第18問サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 令和5年度 第1問医薬品の本質に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 令和6年度 第4問健康食品に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
- 令和7年度 第7問医薬品の適正使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
- 令和8年度 第10問医薬品と食品の相互作用に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。
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