かぜ薬及び解熱鎮痛薬又はそれらの配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…
主な医薬品とその作用 第23問
かぜ薬及び解熱鎮痛薬又はそれらの配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 多くの解熱鎮痛薬には、体内におけるプロスタグランジンの産生を促す成分が配合されている。b 解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものである。c 抗ヒスタミン成分のクロルフェニラミンマレイン酸塩は、くしゃみや鼻水を抑えることを目的として配合されている。d ジヒドロコデインリン酸塩は、副作用である下痢に注意を要する。
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
正答 (5)
正答は (5)。(a)誤、(b)誤、(c)正、(d)誤です。
【(a)が誤り ―― 産生を「抑える」】
多くの解熱鎮痛薬には、体内におけるプロスタグランジンの産生を抑制する成分が配合されています。「促す」ではありません。
プロスタグランジンは、
炎症の場では痛みの感覚を増幅する
脳の視床下部の体温調節中枢に働いて体温の設定を上げる
という働きをします。これを抑えるからこそ、痛みが和らぎ、熱が下がるのです。「促す」のであれば、症状は悪化してしまいます。
【(b)が誤り ―― 根本的に治すものではない】
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解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものではありません。あくまで対症療法です。
だからこそ、痛みや発熱が続く場合には、漫然と使い続けず、医療機関の受診を勧める必要があります。
【(c)正しい ―― 抗ヒスタミン成分の役割】
クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分で、くしゃみや鼻汁を抑えることを目的として配合されています。
かぜのときのくしゃみや鼻水には、ヒスタミンが関わっているためです。
注意すべき副作用は次のとおりです。
眠気 …… 服用後は乗物や機械類の運転操作を避ける
抗コリン作用 …… 排尿困難、口渇、便秘。
緑内障の診断を受けた人は症状を悪化させるおそれがある
【(d)が誤り ―― 注意すべきは便秘】
ジヒドロコデインリン酸塩の副作用として注意を要するのは、下痢ではなく便秘です。
ジヒドロコデインリン酸塩(およびコデインリン酸塩水和物)は麻薬性鎮咳成分で、胃腸の運動を低下させる作用があります。そのため便秘が現れやすくなります。
この作用を逆に利用したのが、止瀉薬に用いられるロペラミド塩酸塩の考え方です。「腸の動きを止める薬は便秘になる」と理屈で押さえてください。
【ジヒドロコデインリン酸塩のその他の注意】
12歳未満の小児には使用しない(呼吸抑制のおそれ)
授乳中の人は服用しないか、服用する場合は授乳を避ける
(乳児にモルヒネ中毒を生じたとの報告がある)
依存性があり、濫用等のおそれのある医薬品に指定されている
眠気を生じるため、乗物や機械類の運転操作を避ける
出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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