眠気防止薬の有効成分であるカフェインに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…

主な医薬品とその作用 第29問

眠気防止薬の有効成分であるカフェインに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a カフェインには、脳に軽い興奮状態を引き起こす作用がある。b カフェインは、尿量の減少をもたらす。c 小児用の眠気防止薬として、無水カフェインを用いる。d 授乳中の女性がカフェインを摂取すると、その一部が乳汁中に移行する。

正答 (2)
正答は (2)。(a)正、(b)誤、(c)誤、(d)正です。 【(a)正しい ―― 脳に軽い興奮を起こす】 カフェインには、脳に軽い興奮状態を引き起こす作用があります。これにより、眠気や倦怠感を一時的に抑える効果が期待されます。 具体的には、脳の神経細胞を刺激して覚醒状態を維持します。これが眠気防止薬の主作用です。 【(b)が誤り ―― 尿量は増える】 カフェインには、腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収を抑制する作用と、尿細管における水分の再吸収を抑制する作用があります。
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その結果、利尿作用を示し、尿量は増加します。「尿量の減少をもたらす」という記述は正反対です。 コーヒーやお茶を飲むとトイレが近くなる、という日常の経験と一致していますので、実感で覚えてしまってください。 【(c)が誤り ―― 小児用の眠気防止薬はない】 眠気防止薬は、小児用のものはありません。 眠気防止薬は、15歳未満の小児では、成長期の睡眠を妨げることになり、またカフェインの作用が強く出るおそれがあるため、使用しないこととされています。 「無水カフェインを用いる」という点だけでなく、そもそも小児用の眠気防止薬という製品が存在しないという点が誤りです。 【(d)正しい ―― 乳汁中への移行】 授乳中の女性がカフェインを摂取すると、その一部が乳汁中に移行します。 乳児は肝臓が未発達なため、カフェインの代謝により多くの時間を要します。授乳中の女性がカフェインを大量に摂取したり連用したりすると、乳児の体内にカフェインが蓄積して、頻脈や不眠等を引き起こす可能性があります。 そのため、授乳期間中はカフェインの総摂取量が継続して多くならないよう留意する必要があります。 【カフェインに関するその他の重要事項】  依存性 …… 反復摂取により依存を形成する性質がある。   短期間の服用にとどめ、連用しないこととされる  胃液分泌亢進 …… 胃酸過多の人や胃潰瘍のある人は服用を避ける  心筋の興奮 …… 心臓病の診断を受けた人は服用を避ける  摂取量の上限 …… 眠気防止薬としては、   カフェインとして1回200ミリグラム、1日500ミリグラムが上限  中枢神経系の興奮 …… 動悸が現れることがある 【眠気防止薬を勧めてはいけない場面】  成長期の小児の睡眠不足  妊娠中の眠気(胎児の発育に影響を及ぼすおそれ)  睡眠不足が続いて起こる慢性的な眠気   (疲労回復には睡眠が必要であることを伝える) 眠気を抑えるのは、あくまで一時的な対処にすぎません。

出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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