妊娠検査薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第80問
妊娠検査薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。b 尿中ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため、温度の影響を受けることがある。c 高濃度のタンパク尿や糖尿の場合、検査結果が偽陽性を示す場合がある。d 妊娠検査薬は、妊娠の早期判定の補助として尿中のhCGの有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することはできない。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
正答 (1)
正答は (1)。(a)から(d)まで、すべて正しい記述です。
【(a)正しい ―― 月経予定日が過ぎて概ね1週目以降】
一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されています。
理由は、実際に妊娠が成立してから4週目前後の尿中ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン濃度を検出感度としているためです。早すぎるとホルモン濃度が低く、検出感度以下で陰性(偽陰性)になってしまいます。
1週目という数字が問われます。
【(b)正しい ―― 温度の影響を受ける】
尿中ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンの検出反応は、ホルモンと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため、温度の影響を受けることがあります。
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したがって、検査薬が高温になる場所に放置されたり、冷蔵庫内に保管されていたりすると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがあります。
酵素を使う反応だから温度に左右される、という理屈で覚えてください。
【(c)正しい ―― 偽陽性の原因】
高濃度のタンパク尿や糖尿の場合、検査結果が偽陽性を示すことがあります。
妊娠検査薬の検査結果に影響を与える要因を整理しましょう。
検査の時期 早すぎると偽陰性
採尿のタイミング 朝一番の尿(起床直後の尿)が向いているが、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないこともある
検体の取扱い 採取した尿を放置すると、雑菌の繁殖等によって結果に影響を与えるおそれがある
検査薬の取扱い 温度の影響を受ける
使用中の医薬品 経口避妊薬、更年期障害治療薬等のホルモン剤を使用している人では、妊娠していなくても検査結果が陽性となることがある
疾患の影響 絨毛細胞が腫瘍化している場合など、妊娠していなくても陽性となることがある。高濃度のタンパク尿や糖尿の場合、偽陽性を示すことがある
閉経期 ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンが分泌されることがある
【(d)正しい ―― 断定はできない】
妊娠検査薬は、妊娠の早期判定の補助として尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモンの有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することはできません。
妊娠の確定診断には、医師による問診や超音波検査などの結果から、総合的に妊娠の成立を見極める必要があります。
販売時には、検査結果が陰性であっても、何らかの症状がある場合には、再検査するか、または医師に相談する、検査結果が陽性であれば、速やかに医師の診断を受けるよう説明してください。
【妊娠検査薬の基本】
妊娠が成立すると、胎児(受精卵)を取り巻く絨毛細胞からヒト絨毛性性腺刺激ホルモンが分泌され始め、やがて尿中に検出されるようになります。
妊娠の初期(妊娠12週まで)は、胎児の脳や内臓等が形づくられる重要な時期であり、母体が摂取した物質等の影響を受けやすいとされています。このため、妊娠の早期発見には意味があります。
月経の遅れが気になる人には、飲酒や喫煙、医薬品の使用等に関する注意も併せて行うことが望まれます。
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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