胃腸鎮痛鎮痙薬に含まれている成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第86問

胃腸鎮痛鎮痙薬に含まれている成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。a ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなるおそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。b ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られている。c アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、15歳未満の小児への使用は避ける必要がある。d 抗コリン成分のうち、オキシフェンサイクリミン塩酸塩は、副交感神経系の働きを抑える作用が消化管に限定される。

正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)と(b)です。 【(a)正しい ―― ロートエキスと授乳】 ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、使用期間中の授乳を避ける必要があります。 ロートエキスは抗コリン成分ですので、副交感神経の働きが抑えられます。副交感神経は心拍を遅くする方向に働きますから、それが抑えられれば脈は速くなる、という理屈です。 また、母乳が出にくくなることがある点も覚えておいてください。
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【(b)正しい ―― ブチルスコポラミンとアナフィラキシー】 ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られています。 抗コリン成分の代表格で、胃腸鎮痛鎮痙薬によく配合されます。 【(c)が誤り ―― 6歳未満です】 アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要があります。15歳未満ではありません。 メトヘモグロビン血症とは、赤血球中のヘモグロビンの一部がメトヘモグロビンに変化して、酸素運搬能力が低下する病態です。乳幼児では特に起こりやすいとされています。 年齢の数字は差し替えの定番です。アミノ安息香酸エチルは6歳未満と、はっきり覚えてください。なお、アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分で、消化管の粘膜および平滑筋に対する麻酔作用によって鎮痛鎮痙の効果を示します。 【(d)が誤り ―― 消化管に限定されない】 抗コリン成分は、その作用が消化管に限定されません。オキシフェンサイクリミン塩酸塩も例外ではありません。 そのため、散瞳による目のかすみや異常なまぶしさ、顔のほてり、頭痛、眠気、口渇、便秘、排尿困難等の副作用が現れることがあります。 排尿困難の症状がある人、心臓病または緑内障の診断を受けた人は、使用する前に相談が必要 服用後は、乗物または機械類の運転操作を避ける 副作用の一覧は、副交感神経が抑えられるとどうなるかを考えれば導けます。瞳は開く、汗や唾液は減る、腸の動きは鈍る、膀胱は締まる。ひとつずつ暗記する必要はありません。 【胃腸鎮痛鎮痙薬の受診勧奨】 痛みが次第に強くなる、痛む場所が移動するといった場合は、急性腹症(胃腸穿孔、腸閉塞、虫垂炎、腹膜炎等)の可能性があり、安易に鎮痛鎮痙薬を使用してはいけません。また、血が混じった便が出る場合も受診が必要です。

出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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