胆嚢及び肝臓に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…

人体の働きと医薬品 第22問

胆嚢及び肝臓に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア 胆嚢は、肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官で、十二指腸に内容物が入ってくると収縮して腸管内に胆汁を送り込む。イ 腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、小腸で再吸収されて肝臓に戻される。ウ 肝臓は脂溶性ビタミンであるビタミンA、Dの貯蔵臓器であるが、水溶性ビタミンであるビタミンB6やB12の貯蔵臓器ではない。エ 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグルコースとして蓄えられる。

正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(ア)と(イ)です。 【(ア)正しい ―― 胆嚢の働き】 胆嚢は、肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官です。十二指腸に内容物が入ってくると収縮し、腸管内に胆汁を送り込みます。胆汁は作る場所(肝臓)と溜める場所(胆嚢)が違う、と押さえてください。 胆汁酸塩 …… 脂質の消化を容易にし、  脂溶性ビタミンの吸収を助けます。 ビリルビン(胆汁色素) …… 古くなった赤血球のヘモグロビンが  分解して生じた老廃物です。便の色のもとになります。 【(イ)正しい ―― 腸肝循環】
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腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、小腸で再吸収されて肝臓に戻されます。これを腸肝循環といいます。限られた量の胆汁酸塩を、繰り返し使い回している仕組みです。 【(ウ)が誤り ―― 水溶性ビタミンも貯蔵する】 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンAやDだけでなく、水溶性ビタミンであるビタミンB6やB12も貯蔵します。「水溶性は貯蔵しない」という部分が誤りです。肝臓はビタミンの貯蔵庫である、と広く捉えておくのが安全です。 【(エ)が誤り ―― グルコースではなくグリコーゲン】 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれ、グリコーゲンとして蓄えられます。ブドウ糖とグルコースは同じものを指す言葉ですから、「ブドウ糖がグルコースとして蓄えられる」では何も言っていないことになります。 貯蔵の形 …… 肝臓ではブドウ糖がグリコーゲンという  多糖に変えられて蓄えられ、必要に応じて分解されて血糖になります。  骨格筋でもグリコーゲンは蓄えられますが、筋肉には血糖に戻す酵素がないため、その場で使われます。 【肝臓の主な働きのまとめ】 栄養分の代謝・貯蔵 …… グリコーゲン、ビタミン類。 有害物質の無毒化・代謝 …… アルコールをアセトアルデヒドを経て  酢酸へ、アンモニアを尿素へ変えるなど。 生体物質の産生 …… 胆汁酸、アルブミン、血液凝固因子、  必須アミノ酸以外のアミノ酸など。

出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ

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