呼吸器系に現れる副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。…
人体の働きと医薬品 第39問
呼吸器系に現れる副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。ア 間質性肺炎は、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものである。イ 間質性肺炎による息切れは、初期には登坂等の運動時に感じられるが、病態が進行すると平地歩行や家事等の軽労作時にも意識されるようになる。ウ 喘息は、合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失すれば症状は寛解するが、重症例では窒息による意識消失から死に至る危険性もある。エ 喘息は、原因となる医薬品の使用開始から1~2週間程度で起こることが多い。
- (1)(ア、イ)
- (2)(ア、エ)
- (3)(イ、ウ)
- (4)(ウ、エ)
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(イ)と(ウ)です。
【(ア)が誤り ―― 間質性肺炎は細菌感染ではない】
間質性肺炎は、肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織(間質)が炎症を起こしたものです。細菌に感染して起こるものではありません。通常の肺炎は気管支や肺胞が細菌に感染したものですから、設問は通常の肺炎の説明をそのまま当てはめてしまっています。
起こる仕組み …… 間質が炎症を起こすと、肺胞と毛細血管の間でのガス交換が妨げられ、酸素を取り込みにくくなって息切れや息苦しさが生じます。
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発症の時期 …… 医薬品の使用開始から
1週間から2週間程度で起こることが多いとされます。
紛らわしさ …… かぜや気管支炎の症状と区別しにくく、
悪化すると肺線維症(不可逆的な変化)に移行することがあります。
【(イ)正しい ―― 息切れの現れ方】
初期には坂や階段を登るときに感じられ、病態が進行すると、平地歩行や家事などの軽い労作でも意識されるようになります。この段階的な進み方の記述は正しいものです。
【(ウ)正しい ―― 喘息の経過】
合併症を起こさない限り、原因となった有効成分が体内から消失すれば症状は寛解します。ただし重症例では、窒息による意識消失から死に至る危険もあります。
起こりやすい人 …… 成人になってから喘息を発症した人、
鼻炎や鼻茸(鼻ポリープ)がある人、アスピリン喘息を起こしたことがある人。
原因となりやすい成分 …… 解熱鎮痛成分(アスピリン、
イブプロフェンなど)。外用の消炎鎮痛薬でも起こり得ます。
【(エ)が誤り ―― 喘息は「短時間のうちに」起こる】
喘息は、原因となる医薬品の使用後、短時間(1時間以内)のうちに鼻水や鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴、呼吸困難を生じます。「1週間から2週間程度」ではありません。
時間の整理
喘息 …… 使用後短時間(1時間以内)
間質性肺炎 …… 使用開始から1から2週間程度
皮膚粘膜眼症候群 …… 使用開始後2週間以内が多い
この3つの時間は混同しやすいので、並べて覚えてください。
出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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