消化器系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…
人体の働きと医薬品 第38問
消化器系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア 消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。イ 消化性潰瘍は、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐き気、胃痛、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。ウ イレウス様症状は、悪化すると、腸内容物の逆流による嘔吐が原因で脱水症状を呈する可能性がある。エ イレウス様症状は、小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、発症のリスクが高い。
- (1)ア: 正 イ: 正 ウ: 正 エ: 正
- (2)ア: 正 イ: 正 ウ: 誤 エ: 誤
- (3)ア: 正 イ: 誤 ウ: 誤 エ: 正
- (4)ア: 誤 イ: 正 ウ: 誤 エ: 正
- (5)ア: 誤 イ: 誤 ウ: 正 エ: 誤
正答 (1)
正答は (1)。(ア)から(エ)まで、すべて正しい記述です。
【(ア)正しい ―― 消化性潰瘍の定義】
胃や十二指腸の粘膜組織が傷害され、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態を消化性潰瘍といいます。
びらんとの違い …… 欠損が粘膜筋板まで達していないものがびらん(ただれ)、超えたものが潰瘍です。
「粘膜筋板を超えるかどうか」が境目である点が、そのまま問われます。
【(イ)正しい ―― 消化性潰瘍の症状】
胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛のほか、消化管出血に伴って糞便が黒くなる(黒色便、タール便)ことがあります。
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出血した血液が胃酸で変性するため、黒くなります。
自覚症状が乏しく、貧血症状(動悸、息切れ)の検査ではじめて発見されることもあります。
原因となりやすい成分 …… 非ステロイド性抗炎症成分
(アスピリン、イブプロフェンなど)。
これらの添付文書で、胃・十二指腸潰瘍の診断を受けた人
(イブプロフェンでは、かかったことのある人)が「相談すること」とされているのは、このためです。
【(ウ)正しい ―― イレウス様症状】
イレウスとは腸内容物の通過が妨げられた状態をいい、悪化すると腸内容物の逆流による嘔吐が起こり、脱水症状を招きます。
症状 …… 激しい腹痛、ガス排出(おなら)の停止、
嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘。
注意点 …… 下痢治癒後の便秘が現れたときに、
症状が進行してしまうことがあります。
【(エ)正しい ―― リスクが高い人】
小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は発症のリスクが高いとされます。腸管の動きを抑える成分(抗コリン成分やロペラミドなど)を使うときには、特に注意が必要です。
出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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