以下の表のA欄は一般用医薬品の主な成分や薬効群、B欄はその一般用医薬品の使用上の注意の中で、「次の人は使用(服用)しない…
医薬品の適正使用と安全対策 第47問
以下の表のA欄は一般用医薬品の主な成分や薬効群、B欄はその一般用医薬品の使用上の注意の中で、「次の人は使用(服用)しないこと」とされている事項についての記述である。A欄とB欄の関係が正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。A欄 B欄ア イブプロフェン 出産予定日12週以内の妊婦イ 芍薬甘草湯 激しい腹痛又は吐き気・嘔吐の症状がある人ウ ロペラミド 15歳未満の小児エ ヒマシ油が配合された瀉下薬 心臓病の診断を受けた人
- (1)(ア、イ)
- (2)(ア、ウ)
- (3)(イ、エ)
- (4)(ウ、エ)
正答 (2)
正答は (2)。正しい組み合わせは(ア)と(ウ)です。(イ)と(エ)は、注意の中身がそっくり入れ替わっています。
【(ア)正しい ―― イブプロフェンと出産予定日12週以内の妊婦】
イブプロフェンをはじめとする非ステロイド性抗炎症成分(アスピリン、アスピリンアルミニウム、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリンなど)は、「出産予定日12週以内の妊婦」は使用しないこととされています。
理由 …… 妊娠期間の延長、胎児の動脈管の収縮や早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加のおそれがあるためです。
解説の続きをみる続きを閉じる
数字の覚え方 …… 妊娠後期にあたる12週。
「妊娠12週まで」ではなく「出産予定日から数えて12週以内」である点に注意してください。向きを取り違えやすい数字です。
【(イ)が誤り ―― 芍薬甘草湯は「心臓病」】
芍薬甘草湯は、「心臓病の診断を受けた人」は使用しないこととされています。
理由 …… 芍薬甘草湯は甘草を主薬とし、
偽アルドステロン症によって症状を悪化させるおそれがあるためです。
うっ血性心不全や心室頻拍の副作用が報告されていることも根拠です。
芍薬甘草湯の特徴 …… こむら返りや筋肉のけいれんに用いられ、
体力に関わらず使用できる一方、他の漢方処方と併用しない、症状があるときのみの服用にとどめるという注意があります。
【(ウ)正しい ―― ロペラミドと15歳未満の小児】
ロペラミド塩酸塩は「15歳未満の小児」には使用しないこととされています。
理由 …… 外国で乳幼児が過量服用した場合に
中枢神経系障害、呼吸抑制、腸管壊死に至る
麻痺性イレウスを起こしたとの報告があるためです。
ロペラミドの性質 …… 食あたりや水あたりによる下痢には
使用しない、食べすぎ飲みすぎによる下痢や寝冷えによる下痢に用いる、便秘を避けなければならない人は使用しない、といった注意も重要です。
【(エ)が誤り ―― ヒマシ油は「激しい腹痛又は吐き気・嘔吐」】
ヒマシ油が配合された瀉下薬は、「激しい腹痛又は吐き気・嘔吐の症状がある人」は使用しないこととされます。
理由 …… 急性腹症(虫垂炎、腸管の閉塞、腹膜炎など)の可能性が
あり、瀉下作用によって症状を悪化させるおそれがあるためです。
ヒマシ油のその他の注意 …… 3歳未満の乳幼児には使用しない、
妊婦は使用しない、授乳中の人は使用しないか授乳を避ける、脂溶性の成分(防虫剤や殺鼠剤を誤飲したときなど)とは一緒に使わない、といった点が挙げられます。
出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
「医薬品の適正使用と安全対策」のほかの問題
- 令和4年度 第47問一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを
- 令和5年度 第46問一般用医薬品の添付文書における「してはいけないこと」の項において、「次の人は使用(服用)
- 令和6年度 第46問以下の成分のうち、一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項に「15
- 令和7年度 第45問以下の医薬品成分を含有する胃腸薬の添付文書において、長期間服用した場合に、アルミニウム脳
- 令和2年度 第44問一般用医薬品の添付文書における使用上の注意に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合
- 令和3年度 第43問以下の成分のうち、一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項に、腸管粘膜に炎症を
スポンサーリンク

