かぜ薬に含まれる炎症による腫れを和らげる成分(抗炎症成分)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ…
主な医薬品とその作用 第62問
かぜ薬に含まれる炎症による腫れを和らげる成分(抗炎症成分)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア セミアルカリプロティナーゼはタンパク質分解酵素で、体内で産生される炎症物質(起炎性ポリペプチド)を分解する作用がある。イ ブロメラインは、炎症を生じた組織において、毛細血管やリンパ管に沈着したフィブリン類似の物質を分解して浸出物の排出を促し、炎症による腫れを和らげる。ウ セミアルカリプロティナーゼは、痰粘液の粘り気を弱めて痰を切れやすくする働きがある。エ トラネキサム酸は、凝固した血液を溶解しやすくする働きがあるため、血栓のある人にも使用できる。
- (1)ア: 正 イ: 正 ウ: 正 エ: 誤
- (2)ア: 正 イ: 正 ウ: 誤 エ: 誤
- (3)ア: 正 イ: 誤 ウ: 誤 エ: 正
- (4)ア: 誤 イ: 正 ウ: 誤 エ: 正
- (5)ア: 誤 イ: 誤 ウ: 正 エ: 誤
正答 (1)
正答は (1)。誤っているのは(エ)だけです。
【(ア)正しい ―― セミアルカリプロティナーゼ】
タンパク質分解酵素で、体内で産生される炎症物質(起炎性ポリペプチド)を分解し、炎症による腫れを和らげます。
【(イ)正しい ―― ブロメライン】
炎症を生じた組織において、毛細血管やリンパ管に沈着したフィブリン類似の物質を分解して浸出物の排出を促し、炎症による腫れを和らげます。パイナップルに含まれる酵素としても知られています。
共通する注意点 …… セミアルカリプロティナーゼもブロメラインも、血液凝固因子を分解する働きもあるため、出血傾向のある人では、出血を助長するおそれがあります。
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肝臓病の診断を受けた人にも注意が必要です。
【(ウ)正しい ―― 痰を切れやすくする働きもある】
セミアルカリプロティナーゼやブロメラインなどのタンパク質分解酵素には、痰粘液の粘り気を弱めて痰を切れやすくする働きもあります。抗炎症成分でありながら、去痰の働きも兼ねている、という点が問われています。
【(エ)が誤り ―― トラネキサム酸は血栓を溶けにくくする】
トラネキサム酸は、凝固した血液を溶解されにくくする働きがあります。設問は「溶解しやすくする」と正反対に書いており、さらに「血栓のある人にも使用できる」という結論も誤りです。
正しい注意 …… 血栓のある人(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎等)、血栓を起こすおそれのある人は、相談することとされています。
作用の仕組み …… トラネキサム酸は、体内で起炎物質を抑えて炎症の発生を抑える働きを示します。
止血の目的でも用いられるのは、凝固した血液を溶かす仕組み(線溶)を抑えるためです。
覚え方 …… トラネキサム酸は「血を止める側」の成分です。
止血に働くということは、固まった血を溶けにくくするということ。
したがって、すでに血栓がある人には都合が悪い、と筋道で考えれば向きを間違えません。
【あわせて押さえたい ―― グリチルリチン酸二カリウム】
かぜ薬の抗炎症成分としてもう一つ重要なのがグリチルリチン酸です。
由来 …… 甘草の主な有効成分です。
注意点 …… 大量に摂取すると偽アルドステロン症を
生じるおそれがあります。
摂取量の目安 …… 1日の摂取量が
グリチルリチン酸として200ミリグラムを超えないよう
用量が定められています。
むくみ、心臓病、腎臓病、高血圧の診断を受けた人や高齢者では、相談することとされています。
出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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