婦人薬の女性ホルモン成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…
主な医薬品とその作用 第81問
婦人薬の女性ホルモン成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア エチニルエストラジオール、エストラジオールを補充するもので、膣粘膜または外陰部に適用されるものがある。イ 妊娠中に摂取することによって胎児の成長を促す作用が報告されており、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を続けるべきである。ウ 吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが考えられるため、母乳を与える女性では使用を避けるべきである。エ 長期連用により乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性があるため、継続して使用する場合には、医療機関を受診するよう促すべきである。
- (1)ア: 正 イ: 正 ウ: 正 エ: 正
- (2)ア: 正 イ: 誤 ウ: 正 エ: 正
- (3)ア: 正 イ: 誤 ウ: 誤 エ: 誤
- (4)ア: 誤 イ: 正 ウ: 誤 エ: 正
- (5)ア: 誤 イ: 誤 ウ: 正 エ: 誤
正答 (2)
正答は (2)。誤っているのは(イ)だけです。
【(ア)正しい ―― 女性ホルモン成分と適用方法】
エチニルエストラジオール、エストラジオールといった女性ホルモン成分は、人工的に合成された女性ホルモンの一種であり、これを補充するものです。
適用方法 …… 膣粘膜または外陰部に適用されるものがあります。
注意すべき点 …… 膣や外陰部という
粘膜からの吸収であるため、適用部位から吸収されて循環血液中に移行することに留意する必要があります。
「外用だから全身への影響はない」とは言えません。
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【(イ)が誤り ―― 胎児の先天性異常のおそれがある】
妊娠中に摂取すると、胎児の先天性異常の発生が報告されています。「成長を促す作用」ではありません。したがって、妊婦または妊娠していると思われる女性は、使用を避ける必要があります。
添付文書の「してはいけないこと」の「次の人は使用しないこと」に記載されます。
設問は「使用を続けるべきである」という結論まで正反対になっていますから、迷わず誤りと判断してください。
【(ウ)正しい ―― 授乳中は避ける】
吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが考えられるため、母乳を与える女性では使用を避けるべきです。
【(エ)正しい ―― 長期連用のリスク】
長期連用により、血栓症を生じるおそれがあり、また乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性があります。継続して使用する場合には、定期的に医師の診療を受けるよう促すことが適切です。
【婦人薬の全体像】
適用対象 …… 月経、妊娠、更年期障害など、
女性特有の症状。
血の道症 …… 臓器・組織の形態的異常がなく、
抑うつや寒気、のぼせ、腹痛、腰痛、頭痛、発汗などの全身症状が現れる病態で、更年期に限らず、月経、妊娠、出産、産後、流産、人工妊娠中絶などを原因とするものです。
更年期障害は血の道症の一つですが、血の道症は更年期障害より広い概念である点が問われます。
更年期 …… 加齢とともに卵巣機能が低下し、
月経が停止して、種々の身体症状や精神症状が現れる時期です。
月経周期が不規則になり、月経が停止する(閉経)前後の時期を指します。
婦人薬に配合される主な成分
女性ホルモン成分 …… エチニルエストラジオール、
エストラジオール。
生薬成分 …… サフラン、コウブシ(鎮静、鎮痛、
女性の滞っている月経を促す)、センキュウ、トウキ、ジオウ(血行改善、貧血症状の緩和、強壮、鎮静、鎮痛)。
ビタミン成分 …… ビタミンB6、B12、Eなど。
出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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