外用痔疾用薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…
主な医薬品とその作用 第80問
外用痔疾用薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア アラントインは、組織修復成分であり、 痔による肛門部の創傷の治癒を促す目的で用いられる。イ デカリニウム塩化物は、アドレナリン作動成分であり、血管収縮作用による止血効果を目的として用いられる。ウ 酸化亜鉛は、粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として用いられる。エ テトラヒドロゾリン塩酸塩は、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として用いられる。
- (1)ア: 正 イ: 正 ウ: 誤 エ: 正
- (2)ア: 正 イ: 誤 ウ: 正 エ: 誤
- (3)ア: 正 イ: 誤 ウ: 誤 エ: 誤
- (4)ア: 誤 イ: 正 ウ: 正 エ: 誤
- (5)ア: 誤 イ: 誤 ウ: 正 エ: 正
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(ア)と(ウ)です。
【(ア)正しい ―― アラントイン】
組織修復成分であり、痔による肛門部の創傷の治癒を促す目的で用いられます。
同じ働きの成分 ……
アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート
(アルクロキサ)。
【(イ)が誤り ―― デカリニウム塩化物は「殺菌消毒成分」】
デカリニウム塩化物は殺菌消毒成分(陽性界面活性成分)です。アドレナリン作動成分ではありません。
働き ……
痔疾患に伴う局所の感染を防止する目的で配合されます。
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アドレナリン作動成分 ……
テトラヒドロゾリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩、ナファゾリン塩酸塩、エフェドリン塩酸塩。
血管収縮作用による止血効果を目的とします。
陽性界面活性成分の性質 ……
一般細菌類、真菌類には有効ですが、結核菌やウイルスには効果がありません。
【(ウ)正しい ―― 酸化亜鉛】
収斂保護止血成分であり、粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として用いられます。
同じ仲間 ……
タンニン酸、硫酸アルミニウムカリウム、ビスマス、卵黄油。
注意点 ……
患部に細菌感染(皮膚化膿症)を伴っている場合には、かえって症状を悪化させるおそれがあるため、使用を避ける必要があります。
【(エ)が誤り ―― テトラヒドロゾリンは「止血」が目的】
テトラヒドロゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、血管収縮作用による止血効果を目的として用いられます。
「痔に伴う痛み・痒みを和らげる」のは ……
局所麻酔成分
(リドカイン、アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩、プロカイン塩酸塩)や、鎮痒成分
(ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロタミトン、カンフル、ハッカ油、メントール)です。
(イ)と(エ)で、殺菌消毒成分とアドレナリン作動成分、局所麻酔成分の説明が入り混じっている、という作りの問題です。
【外用痔疾用薬を使用するときの注意】
局所に適用されるものですが、
坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあります。
この点は極めて頻出です。
ステロイド性抗炎症成分を含む坐剤や注入軟膏では、その含有量によらず、長期連用を避ける必要があります。
アドレナリン作動成分を含む場合、
心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人では注意が必要です。
痔の予防 ……
長時間座るのを避ける、軽い運動によって血行を良くする、食物繊維を積極的に摂る、便意を我慢しないなど、生活習慣の改善が基本です。
便秘を避けることが大切である、と助言できるようにしておきましょう。
受診勧奨 ……
一般用医薬品の痔疾用薬を1週間位使用して症状の改善がみられない場合には、肛門癌等の可能性も考えられるため、医療機関の受診をすすめます。
出典:登録販売者試験 令和2年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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