痔及び痔疾用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…

主な医薬品とその作用 第79問

痔及び痔疾用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア 痔核は、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿が生じた状態をいう。イ 裂肛は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態をいう。ウ カイカは、マメ科のエンジュの蕾を基原とする生薬で、主に止血効果を期待して用いられる。エ カルバゾクロムは、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされ、止血効果を期待して配合されている場合がある。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(イ)(ウ)(エ)です。 【(ア)が誤り ―― それは「痔瘻」の説明】 「肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿が生じた状態」は、痔瘻(あな痔)の説明です。 痔核(いぼ痔)の正しい説明 ……  肛門に存在する細かい血管群がうっ血し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたもの。  歯状線より上(直腸側)にできるものを内痔核といい、直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、自覚症状が少ないのが特徴です。  排便時に出血や、脱肛、いぼの脱出が起こります。
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 歯状線より下(肛門側)にできるものが外痔核で、強い痛みを感じます。 痔瘻の特徴 ……  体力低下等により抵抗力が弱まっているときに起こりやすく、激しい下痢が誘因になります。  肛門周囲の皮膚に穴が開き、膿が排出されるとともに、患部の痛みや発熱を生じます。 【(イ)正しい ―― 裂肛】 肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態です。 原因 ……  便秘等により硬くなった糞便を排泄する際や、勢いよく下痢便が排出される際に、裂けたり切れたりすることで生じます。  一般に、激痛を伴いますが、出血は少ないのが特徴です。 【(ウ)正しい ―― カイカ】 マメ科のエンジュの蕾を基原とする生薬で、主に止血効果を期待して用いられます。 カイカク(槐角) ……  同じくマメ科のエンジュの成熟果実を基原とし、こちらも止血を目的とします。  カイカは蕾、カイカクは果実という違いです。 【(エ)正しい ―― カルバゾクロム】 毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされ、止血効果を期待して配合されています。 他の止血成分  アドレナリン作動成分 ……   テトラヒドロゾリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩、ナファゾリン塩酸塩、エフェドリン塩酸塩。   血管収縮作用による止血効果を期待します。   心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人では注意が必要です。  収斂保護止血成分 ……   タンニン酸、酸化亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、ビスマス、卵黄油。   粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる   粘膜の保護・止血を目的とします。 【痔疾用薬のその他の成分】 局所麻酔成分 ……  リドカイン、アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩、プロカイン塩酸塩。  まれにショック(アナフィラキシー)。 鎮痒成分 ……  ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩  (抗ヒスタミン成分)、クロタミトン(局所刺激成分。  熱感刺激を与えます)、カンフル、ハッカ油、メントール  (冷感刺激)。 抗炎症成分 ……  ヒドロコルチゾン酢酸エステル、プレドニゾロン酢酸エステル  (ステロイド性。  長期連用を避ける。  患部に細菌、真菌、ウイルス等による  感染がある場合は使用を避ける)、グリチルレチン酸(非ステロイド性)。 組織修復成分 ……  アラントイン、アルミニウムクロルヒドロキシ  アラントイネート(アルクロキサ)。 殺菌消毒成分 ……  クロルヘキシジン塩酸塩、セチルピリジニウム塩化物、ベンザルコニウム塩化物、デカリニウム塩化物、イソプロピルメチルフェノール。 生薬成分 ……  シコン(ムラサキ科のムラサキの根。  新陳代謝促進、殺菌、抗炎症)、セイヨウトチノミ(トチノキ科の種子。  血行促進、抗炎症)、オウゴン(シソ科のコガネバナの周皮を除いた根。抗炎症)、カイカ、カイカク(止血)。

出典:登録販売者試験 令和2年度(福岡県 公表問題)出典元ページ

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