脳や神経系の働きに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

人体の働きと医薬品 第30問

脳や神経系の働きに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 脳の血管は、末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しにくい。b 副交感神経系が活発になると、肝臓でのグリコーゲンの分解が促進される。c 脳における細胞同士の複雑かつ活発な働きのため、脳において、血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%と多い。d 脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。

正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)(c)(d)です。 【(a)正しい ―― 血液脳関門の性質】 脳の血管は、末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子や、小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しにくくなっています。この仕組みを血液脳関門といいます。 注意 …… 小児では血液脳関門が未発達なため、医薬品の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすくなります。 【(b)が誤り ―― グリコーゲン分解は交感神経系】 肝臓でのグリコーゲンの分解(ブドウ糖の放出)が促進されるのは、交感神経系が活発になったときです。副交感神経系ではありません。
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副交感神経系が優位のときの体の状態 …… 瞳孔は収縮、心拍数は減少、気管支は収縮、胃液分泌は亢進、腸の運動は亢進、排尿筋は収縮(排尿促進)。 休息して食事を消化する態勢、と考えると思い出しやすくなります。 【(c)正しい ―― 脳の消費量】 脳における血液の循環量は心拍出量の約15パーセント、酸素の消費量は全身の約20パーセント、ブドウ糖の消費量は全身の約25パーセントと多くなっています。 覚え方 …… 15、20、25と5ずつ増える順です。 血液、酸素、ブドウ糖の順に並べると規則的になります。 【(d)正しい ―― 脊髄反射】 脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼びます。熱いものに触れて思わず手を引っ込める反応が例です。

出典:登録販売者試験 令和4年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ

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