医薬品の吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

人体の働きと医薬品 第31問

医薬品の吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 坐剤は、有効成分が容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。b 錠剤、カプセル剤等の固形剤は、消化管内で崩壊して、有効成分が溶け出さなければならず、小腸で有効成分が溶出するものが大部分である。c 内服薬の有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物には影響されない。d 一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(a)(d)です。 【(a)正しい ―― 坐剤は肝臓を経由しない】 坐剤は、直腸内壁の粘膜から有効成分が容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れます。 なぜ速いのか …… 直腸の下部から吸収された成分は、肝臓を経由せずに心臓に至り全身に分布します。 内服の場合は門脈から肝臓を通るため、代謝を受けてから全身に回ります (肝初回通過効果)。 【(b)が誤り ―― 溶出は胃、吸収は小腸】 錠剤、カプセル剤等の固形剤は、消化管内で崩壊して有効成分が溶け出さなければなりませんが、胃で有効成分が溶出するものが大部分です。吸収は主に小腸で行われます。
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分けて覚える …… 溶出 …… 主に胃 吸収 …… 主に小腸 例外 …… 腸内での溶解を目的として製造された腸溶性製剤のような 特殊なものもあります。 【(c)が誤り ―― 消化管内容物の影響を受ける】 有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受けます。 だから …… 食前・食後・食間といった 服用時点が定められ、飲食物との相互作用にも注意が必要になります。 【(d)正しい ―― 受動的な拡散】 一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象です。 つまり …… 消化管が積極的に医薬品の成分を取り込んでいるのではありません。 濃度の差によって自然に移っていくだけです。

出典:登録販売者試験 令和6年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ

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