次の表は、ある一般用医薬品の貧血用薬に含まれている成分の一覧である。この貧血用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組…

主な医薬品とその作用 第81問

次の表は、ある一般用医薬品の貧血用薬に含まれている成分の一覧である。この貧血用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。1日量(1錠)中溶性ピロリン酸第二鉄 79.5mgビタミンC 50mgビタミンE酢酸エステル 10mgビタミンB12 50μg葉酸 1mga 鉄分の吸収は、空腹時のほうが高いため、食前に服用することが望ましい。b 本剤に配合されている葉酸は、正常な赤血球の形成に働くことを期待して配合されている。c 本剤に配合されているビタミンB12は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられている。d 鉄欠乏性貧血を予防するため、貧血の症状がみられる以前から継続的に本剤を使用することが適当である。

正答 (4)
正答は (4)。(b)だけが正しい記述です。 【(a)が誤り ―― 服用は食後が望ましい】 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いのですが、消化器系への副作用を軽減するには食後に服用することが望ましいとされています。 吸収の良さと飲みやすさは別 …… 空腹時のほうがよく吸収されるのはそのとおりですが、悪心(吐きけ)、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢等の消化器系の副作用が現れやすくなります。 服用前後の注意 …… 服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物 (緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることがあります。
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便の色 …… 服用すると便が黒くなることがあります。 使用の中止を要する 副作用等の異常ではありません。 ただし、服用前から便が黒い場合には消化管内で出血している可能性があるため、受診を勧めます。 【(b)正しい ―― 葉酸】 正常な赤血球の形成に働くことを期待して配合されています。 【(c)が誤り ―― これはビタミンCの役割】 消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられるのはビタミンC(アスコルビン酸等)です。 ビタミンB12の働き …… 正常な赤血球の形成に働く ビタミンです。 コバルトを含みます。 貧血用薬のビタミンを並べる …… ビタミンB6 …… ヘモグロビン産生に必要 ビタミンB12、葉酸 …… 正常な赤血球の形成に働く ビタミンC …… 消化管内で        鉄が吸収されやすい状態に保つ 金属成分 …… 銅 …… ヘモグロビンの産生過程で      鉄の利用を高める コバルト …… 赤血球ができる過程で       必要不可欠なビタミンB12の構成成分 マンガン …… 糖質・脂質・タンパク質の       代謝をする酵素の構成物質 【(d)が誤り ―― 予防的な使用は適当でない】 貧血の症状がみられる以前から予防的に使用することは適当ではありません。 なぜか …… 貧血の原因は鉄分の不足だけとは限りません。 ビタミンB12が不足して生じる巨赤芽球性貧血や、出血性の貧血もあります。 鉄製剤で改善できるのは鉄欠乏性貧血のみです。 だから …… 鉄分の摂取不足を生じる以前から 予防的に使用しても効果はなく、鉄分の過剰摂取による 消化器系の副作用を招くことになります。

出典:登録販売者試験 令和6年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ

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